6月13日 経済フロントライン
アメリカの利上げは
日本は円安という形で影響を受けている。
円安は輸出企業を中心に利益を押し上げて恩恵をもたらしてきた。
ここにきて円安の負の部分を心配する声も強まっている。
埼玉県川口市 従業員42人の建設機械などの部品を製造する鋳物工場。
原材料の銅はこの1年で1トンあたり4万円値上がり。
節電や役員の給料を3割減らすなどコスト削減に取り組んでいるが厳しい経営が続いている。
今後アメリカの利上げでさらに円安が進めば
一段と原材料価格が上がることを懸念している。
(石川金属機工 石川義明社長)
「収益は非常に圧迫されている。
本当にお手上げになっちゃう。」
企業努力だけではこの先乗り切れないと考えるこの会社。
創業以来初めて経営コンサルタントを雇い
事業内容などを徹底的に見直すことにした。
(経営コンサルタント)
「コストの中で生産性の分析をさせていただいておりますけれども
営業努力の強化もしていく必要がある。」
(石川金属機工 石川義明社長)
「円安 円安
これがどこまで進むかわからないけれども
中小企業は自分のことは自分で守らないといけないので。」
多くの中小企業が加盟する経済団体のトップは急速に進む円安に懸念を示している。
(日本商工会議所 三村会頭)
「円安の弱者が世の中にはたくさんいる。
輸出を円安をチャンスとして増やす。
大企業は輸出を増やす。
メリットを中小企業にも及ぼす。
そういう行動をとってもらいたい。」