1月21日 NHK「おはよう日本」
ライブコマースは
スマホの生中継で商品を紹介するテレビ通販ならぬネット中継通販。
リアルタイムでつながるライブ感が魅力で
ここ数年中国で急速に広がっている。
この市場に日本からも新規参入の動きが出ている。
東京のベンチャー企業が運営するライブコマースのスタジオ。
“やさしそうな見た目になるわ”
中国人女性が販売業者の依頼を受けて商品の魅力をアピールする。
“服とも合わせやすいわ”
画面の向こう側にいるのは中国の消費者たち。
“商品を良く見せてほしい”
“箱から取り出してみて”
といった要望が次々と寄せられている。
女性はそうしたリクエストにリアルタイムで対応。
消費者が気に入ればその場で購入できる仕組みである。
こうしたライブコマースの流通額は年間10兆円を超えるとされている。
(ライブコマースの仲介業者 ロクトーナ )
「お客様と販売側が双方向にコミュニケーションがとれる。
“もしかしたら偽物かもしれない”というのが中国の文化であり
質問をライブで投げかけることができる。」
このライブコマース
地方企業からも参入の動きが出始めている。
甲府市で96年続く宝飾品業者。
宝飾品の出荷額で30年連続日本一の山梨県。
しかし国内市場の縮小で
ピーク時の4分の1にまで激減している。
中国市場に低コストで進出することができると
地元の銀行から勧められたのがライブコマースだった。
(銀行の担当者)
「中国本土に対して何か直接アプローチできる仕組みはないだろうかという声を
宝飾企業の皆様から頂いていたので
ライブ動画を使った販売手法をしている。」
(大森水晶 専務)
「ライブ配信で何万人何千人の方にご覧いただける。
こういった形で中国の巨大マーケットに挑戦できるのはとても魅力的な話。」
銀行の呼びかけに応じ
県内約40の宝飾業者がライブコマースの利用を決めた。
(山梨中央銀行)
「山梨が潤うことで
ひいては地方銀行
私どもにも跳ね返ってくる。
宝飾業である程度成功の道筋を作ってから横展開。
ワインとか織物とか
さまざまな産業につなげていくことができれば。」
ライブコマースは地場産業復活の切り札となるのか。
その動向に注目が集まっている。