日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

アジアの投資家 富良野に熱視線

2021-03-15 08:46:05 | 報道/ニュース

2021年2月24日 NHKBS1「国際報道2021」


広大ならラベンダー畑で知られる北海道の富良野地域。
いまコロナ禍で国際的な人の往来が厳しく制限されているにもかかわらず
アジアを中心とするアジアの投資家たちが
富良野に熱い視線を送っている。

2020年に富良野市に完成したコンドミニアム。
入り口を出るとすぐ目の前に富良野スキー場のゲレンデが広がっている。
香港の企業が開発を手掛けたこの物件。
最高級100㎡の部屋は2億円余。
33個すべてが中国やベトナムなどの投資家に購入された。
(香港の開発業者)
「富良野は海外の投資家の間で関心が高まっている。
 投資することが出来てとても満足している。」
海外の投資家たちは原則
購入した物件をホテルとして貸し出して利益を得ようとしている。
タイの投資家が購入した物件。
どうすれば客を呼び込めるのか
不動産会社と投資家がたびたび打ち合わせを行なっている。
(不動産仲介会社)
「海外の宿泊客が冷蔵庫を使いやすよう
 野菜室と冷蔵庫に英語のシールを貼ります。」
(タイの投資家)
「いいですね。」
この物件がある地区では4年連続地価が上昇。
投資家たちは物件の価値が高まることを期待している。
(タイの投資家)
「富良野の雰囲気のすばらしさが購入の決め手になりました。
 価格があがったら売却して利益を得たいです。」
富良野市で最も開発が進むエリア。
住民の高齢化が進み家を手放す人が増えるなか
ここ数年で70余の土地や建物が海外の投資家に売却された。
なぜいま富良野なのか。
最大の理由は物件価格の安さである。
北海道でも高級リゾートとして知られるニセコ地区では10億円を超える物件もある一方
富良野はその5分の1程度で購入できる。
さらに
良質なパウダースノーのスキー場があるだけでなく
夏のラベンダー畑など
1年中観光を楽しめることから
海外の投資家の間で人気が高まっているのである。
(不動産仲介会社 池野社長)
「これからも順調に不動産開発の計画があるので
 それも投資家の背中を押しているのでは。
 これからまた伸びていくと思われる。」
このため海外の投資家が動きを活発化させている。
1月下旬 中国の投資家がオンラインで一軒家の物件を視察した。
(不動産業者)
「茶の間を開けたらすぐキッチンがあって。」
(中国の投資家)
「庭はどれくらいの広さ?」(不動産業者)
「庭は100㎡くらいかな。
 夏はここは景色がいいから
 外に出ると400mでスキー場。」
物件の価格がまだ安いとされる今だからこそコロナ禍であっても確保しておきたいという。
(中国の投資家)
「どのくらいの値段しますか?」
(不動産業者)
「だいたい今で3,500万円くらい。」
(中国の投資家)
「日本円で?
 安い 安い。」
「富良野は中国人に超人気なところです。
 安い時期に手に入れて
 そのままおいたままにしてもかまわないし
 だんだん時間が経つと北海道の土地が買われてなくなる。」
未開拓の投資先として急速に視線が集まる富良野。
コロナ禍を見据えて海外の投資家の動きが一層熱を帯びそうである。



コメント