♪わが相棒たち↑
10何年も前のある夜のこと。
美人歌手の誉れ高いAちゃんのライヴを、とあるライヴ・ハウスで行いました。
と、言っても、別にぼくが主催したわけじゃなくて、Aちゃんのバックを務めたわけです。美人歌手の伴奏を務めたのはその時で3人目くらい(主観による)。どうもぼくは美人歌手に好かれる運命にあるのでしょうか(^^)。
たぶん美しい人は美しい伴奏者を好むのでしょう(わはは)。うん、その気持ちはよーく分かります。
ちなみにその時のメンバーは、美人歌手Aちゃん、サックス、ピアノ、ドラムス、そしてベースのぼく、の計5人でありました。おかげ様で客席は満席です。
さて、ライブというものは大抵の場合2部制とか3部制(これを「2セット」「3セット」などと言います)になっていて、各セットの頭には1、2曲、ヴォーカル抜きのインストゥルメンタル、つまりバック・バンドだけの演奏をおこなったりします。
その最中のこと。
演奏に熱がこもってきて、「よ~し、ノってきたノってきた」と思いながらベースを弾いていたんでありますが、いきなり暗くなって音まで出なくなってしまった。そう、原因は分かりませんが、ステージ側だけブレーカーが落ちて停電してしまったのです。。。
せいぜい50~60人も入ればいっぱいになるくらいの広さしかないハコ(この場合ライヴ・ハウスのこと。「小屋」とも言う)なので、電気で音を増幅しているのは、歌手用マイクと、ウッド・ベースに取り付けたマイクをアンプにつないでいるぼくだけです。ピアノもサックスもドラムも停電なんてお構いなし、平然と演奏し続けている中で、ぼくはいったいどうしたらいいのでしょう。
この場合考えられる対処法としては、
①もうしかたがないので、そのままなるべくデカい音で弾きまくる。
②停電の原因を探るべくブレーカーのところまで行く。
③お店のスタッフにクレームをつける。即ち文句を言う。
④ウッド・ベースごと客席に乱入して楽器を弾きながら走り回る。
の四つがあります。ぼくがやったのは①でした。とっさのことだったので、そういう風にしか反応できなかったのです。
しかし、一番良い反応の仕方は④の客席へ乱入する、であります。もちろん、アンプと楽器を繋いでいるケーブル(シールド)を引っこ抜いて、楽器を引きずりながら乱入するのです。
ドラムスがビシバシ叩きまくり、ピアノがガンガン弾きまくり、サックスが思い切り吹きまくっていたら、しょせんベースは弱音楽器の哀しさ、太刀打ちできるはずもありません。(でも1920~30年代のベーシストはアンプなしでビッグ・バンドを向こうに回して弾いてたんです。スゴイ。)その場で弾いていても客席には音は届いてないんです。自分の音が自分の耳にさえ聴こえてこない。したがって、お客さんには「弾いているところを見せているだけ」なのです。
しかし④となると、今までステージにしかいないと思っていた者が、ハプニングで客席に下りてくるわけですから、客席が沸かないわけがない。アクシデントを成功にスリ替えるチャンスだったのです。あ~あ、まだまだ未熟だったんですね、その頃のぼくは。
今では仮に停電が起きても、なんらかの芸をやってみせる自信があるんだけどなー。目立つチャンスですしね(^^)。でも、そう思っている時に限ってアクシデントは起きてくれないものであります。
いや、ほんとうは停電なんて起きてくれないほうがいいんですけどね。
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10何年も前のある夜のこと。
美人歌手の誉れ高いAちゃんのライヴを、とあるライヴ・ハウスで行いました。
と、言っても、別にぼくが主催したわけじゃなくて、Aちゃんのバックを務めたわけです。美人歌手の伴奏を務めたのはその時で3人目くらい(主観による)。どうもぼくは美人歌手に好かれる運命にあるのでしょうか(^^)。
たぶん美しい人は美しい伴奏者を好むのでしょう(わはは)。うん、その気持ちはよーく分かります。
ちなみにその時のメンバーは、美人歌手Aちゃん、サックス、ピアノ、ドラムス、そしてベースのぼく、の計5人でありました。おかげ様で客席は満席です。
さて、ライブというものは大抵の場合2部制とか3部制(これを「2セット」「3セット」などと言います)になっていて、各セットの頭には1、2曲、ヴォーカル抜きのインストゥルメンタル、つまりバック・バンドだけの演奏をおこなったりします。
その最中のこと。
演奏に熱がこもってきて、「よ~し、ノってきたノってきた」と思いながらベースを弾いていたんでありますが、いきなり暗くなって音まで出なくなってしまった。そう、原因は分かりませんが、ステージ側だけブレーカーが落ちて停電してしまったのです。。。
せいぜい50~60人も入ればいっぱいになるくらいの広さしかないハコ(この場合ライヴ・ハウスのこと。「小屋」とも言う)なので、電気で音を増幅しているのは、歌手用マイクと、ウッド・ベースに取り付けたマイクをアンプにつないでいるぼくだけです。ピアノもサックスもドラムも停電なんてお構いなし、平然と演奏し続けている中で、ぼくはいったいどうしたらいいのでしょう。
この場合考えられる対処法としては、
①もうしかたがないので、そのままなるべくデカい音で弾きまくる。
②停電の原因を探るべくブレーカーのところまで行く。
③お店のスタッフにクレームをつける。即ち文句を言う。
④ウッド・ベースごと客席に乱入して楽器を弾きながら走り回る。
の四つがあります。ぼくがやったのは①でした。とっさのことだったので、そういう風にしか反応できなかったのです。
しかし、一番良い反応の仕方は④の客席へ乱入する、であります。もちろん、アンプと楽器を繋いでいるケーブル(シールド)を引っこ抜いて、楽器を引きずりながら乱入するのです。
ドラムスがビシバシ叩きまくり、ピアノがガンガン弾きまくり、サックスが思い切り吹きまくっていたら、しょせんベースは弱音楽器の哀しさ、太刀打ちできるはずもありません。(でも1920~30年代のベーシストはアンプなしでビッグ・バンドを向こうに回して弾いてたんです。スゴイ。)その場で弾いていても客席には音は届いてないんです。自分の音が自分の耳にさえ聴こえてこない。したがって、お客さんには「弾いているところを見せているだけ」なのです。
しかし④となると、今までステージにしかいないと思っていた者が、ハプニングで客席に下りてくるわけですから、客席が沸かないわけがない。アクシデントを成功にスリ替えるチャンスだったのです。あ~あ、まだまだ未熟だったんですね、その頃のぼくは。
今では仮に停電が起きても、なんらかの芸をやってみせる自信があるんだけどなー。目立つチャンスですしね(^^)。でも、そう思っている時に限ってアクシデントは起きてくれないものであります。
いや、ほんとうは停電なんて起きてくれないほうがいいんですけどね。
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