今日の2年生英語授業での一コマ。
先日の学力テストの答案が返却されました。
答案を受け取ったある生徒がつぶやいていました。
70点の答案を眺めて、
「この前が50何点だったから、だいぶん上がった。」
と、うれしそうな感想を言っていました。
私は、この光景をみて、この実感が大切なんだと思いました。
点数だけでみれば、70点は80点や90点より見劣りします。
たしかにそうかもしれません。
しかし、それは点数だけを比べた70点の価値です。その見方だけをするならば、50点少しから70点まで点数を上げた生徒のがんばりや努力は見えなくなります。
大人はその生徒が、実力をアップさせた努力の過程をともに喜ぶ。
その生徒の学習意欲は、間違いなく高まります。
叱咤激励で、「なにいってるの。◯◯くんは90点だったらしいよ。もっとがんばらないとどうするの!」
この言葉は、点数をほかとの比較でみる70点の価値です。(もちろん叱咤激励が必要なときもあります。)
しかし、「20点近く点数を上げたのね」は、点数をわが子の努力の足あととしてみる70点の価値です。
他者との比較ではなく、わが子内の成長を喜ぶのが教育の本道です。