立春の頃となり、寒いなかにも陽射しはどことなく春の近づきを感じます。
今日は、1・2年生の実力テストでした。
体調のすぐれない生徒もいますが、一生懸命に取り組んでいました。
さて、「実力」とはどのように身についていくものでしょうか。
国民栄誉賞を受けた、もと広島東洋カープの衣笠祥雄選手は、野球でよくいわれる「2年目のジンクス」について、その原因を次のように述べています。
段階をふまずに高度なレベルを求め、自分がついていけず苦しむからであると。
1年目に活躍した選手には、当然「今年はもっと・・・」という期待が寄せられます。その期待に応えようと、二年目には過酷なトレーニングをして、自分を見失ってしまいます。
技術面でも、段階を踏まずに高いレベルに挑戦しようとして、現実とのギャップに苦しむことになります。
このようにして、「2年目のジンクス」に直面するというのです。
衣笠選手も、2年目は気持ちが空回りして、打率が三分ほど、ホームランも前年より6本減りました。
プロの世界で1年目にいい成績を残したのは、やはり実力があるからです。
それだけ実力があっても、基礎基本をおろそかにして、一足飛びをねらうとつまづくのです。
おそらく、上達というものにジャンプアップはないのかもしれません。一歩ずつ地道に階段を上がっていくべきなのでしょう。
子どもの学習も同じだと思います。地道に一歩ずつ努力を重ねる生徒は、基礎基本を大切にして、学習習慣をしっかりともち、実力をあげてきて、応用力や活用力を問う問題にも答えることができます。
基本をおろそかにして成功はない。このことを、生徒たちはもちろん、私たちも心がけて実行していきたいと思います。