いまの子どもは、極度に一人ぼっちになることをおそれます。
私は何度か生徒たちに言ったことがありますが、孤立はよくなくても、孤独は必要ですと。
「ちまたのコジマや阪急オアシスが光り放つきらめきから離れなさい。
賑やかさや人の声から距離を置いて、あなた自身になりなさい。
孤独は淋しいものではないのです。いまは、わからないかもしれませんが。
なぜなら、あなたが本当に孤独になったとき、あなたはいのちが輝く自分を見つめることになるからです。
つまり、あなた自身にしかできないことを発見することができます。
自分を見つめることで、自分自身を知る。
それがおとなになることなのです。
不登校は、この意味で自分自身を知るための機会となりうるのです。」