箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

不登校の子どもにとっての居場所

2025年02月19日 08時49分00秒 | 教育・子育てあれこれ


不登校の児童生徒の中には、なんとか学校には登校できても、大勢のクラスメイトがいる教室には入れない子がいます。


そのような児童生徒をサポートするため、小中学校では「別室登校・別室指導」の体制をとっている学校があります。



空き教室を活用して担当教員がつき、学習支援などを行います。


教員や支援員は、児童生徒が自分のペースで生活や学習ができるよう、スクールカウンセラーらと連携しながら支援に当たります。


1日中開室している場合もありますが、基本的には対象児童生徒の状況にあわせ、短時間だけ登校して帰宅する子もいます。


別室対応によって、それが不登校の子どもにとっての唯一の「居場所」ななっています。


別室指導は「校内教育支援センター」とも呼ばれています。


全国の公立小中学校での設置率は、約5割程度です。


不登校の子どもが2023年度に最多になり、30万人近くになる状況下、徐々に「居場所」の整備が進んでいます。


ただし、設置状況は地域によってぱらつきがあるのです。


さらに設置を促すため、予算化し整備や支援員配置の費用を補助する必要があります。


別室対応の生徒が、「リハビリ」を終えて、教室に戻れるようになったケースもあるので実現してほしいと思います。