不登校の児童生徒の中には、なんとか学校には登校できても、大勢のクラスメイトがいる教室には入れない子がいます。
そのような児童生徒をサポートするため、小中学校では「別室登校・別室指導」の体制をとっている学校があります。
空き教室を活用して担当教員がつき、学習支援などを行います。
教員や支援員は、児童生徒が自分のペースで生活や学習ができるよう、スクールカウンセラーらと連携しながら支援に当たります。
1日中開室している場合もありますが、基本的には対象児童生徒の状況にあわせ、短時間だけ登校して帰宅する子もいます。
別室対応によって、それが不登校の子どもにとっての唯一の「居場所」ななっています。
別室指導は「校内教育支援センター」とも呼ばれています。
全国の公立小中学校での設置率は、約5割程度です。
不登校の子どもが2023年度に最多になり、30万人近くになる状況下、徐々に「居場所」の整備が進んでいます。
ただし、設置状況は地域によってぱらつきがあるのです。
さらに設置を促すため、予算化し整備や支援員配置の費用を補助する必要があります。
別室対応の生徒が、「リハビリ」を終えて、教室に戻れるようになったケースもあるので実現してほしいと思います。