箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

根っこに愛が求められる教育

2025年02月12日 06時37分00秒 | 教育・子育てあれこれ


今は、相手とのコミュニケーションに、手紙よりもメールを使う人が多いと思います。

相手と情報のやり取りをするにも、SNSを使うことが増えてきました。

しかし、こと教育に関しては、児童生徒と教師のやり取りには、手書きの文章のやりとりは大きな意味をもっていると、わたしは考えています。

高校入試の今頃の時期、わたしは生徒が提出する願書を見た後、全員に手書きで短いメッセージを書いたふせんを貼りつけ、本人に返しました。

全員にそうしたのですが、もらった生徒は校長からメッセージが届いて喜んでいたという報告を学級担任から聞きました。

そして、そのメッセージをもとに、次に全員ではないですが、何人かに廊下で会ったときなどに声をかけました。

つまり、手書きのメッセージが、今度は言葉で話すきっかけとなるのです。

学年に200名ほどの生徒がいると、どの生徒とも話す機会が同じようにあるわけではないのです。

初めて話す生徒もなかにはいます。

ニコリと笑顔で答えてくれる子がいました。

大げさな言い方かもしれませんが、教育は愛だと思います。

さまざまな問題に直面しても、生徒と愛をもって向き合うことが大切だと、あらためて思います。