今は、相手とのコミュニケーションに、手紙よりもメールを使う人が多いと思います。
相手と情報のやり取りをするにも、SNSを使うことが増えてきました。
しかし、こと教育に関しては、児童生徒と教師のやり取りには、手書きの文章のやりとりは大きな意味をもっていると、わたしは考えています。
高校入試の今頃の時期、わたしは生徒が提出する願書を見た後、全員に手書きで短いメッセージを書いたふせんを貼りつけ、本人に返しました。
全員にそうしたのですが、もらった生徒は校長からメッセージが届いて喜んでいたという報告を学級担任から聞きました。
そして、そのメッセージをもとに、次に全員ではないですが、何人かに廊下で会ったときなどに声をかけました。
つまり、手書きのメッセージが、今度は言葉で話すきっかけとなるのです。
学年に200名ほどの生徒がいると、どの生徒とも話す機会が同じようにあるわけではないのです。
初めて話す生徒もなかにはいます。
ニコリと笑顔で答えてくれる子がいました。
大げさな言い方かもしれませんが、教育は愛だと思います。
さまざまな問題に直面しても、生徒と愛をもって向き合うことが大切だと、あらためて思います。