青山学院大学に、この春、ヒューマンライツ学科が生まれした。
人権を学ぶ日本初の学科です。
人権や人権尊重は、どの学科や学部でも学習や研究の根底に据える概念ですが、人権に特化した学科は初めてです。
青山学院大学では、法学部の中の学科として存在します。
ふつう法学部では、法律の条文から学習に入り、判例などの解釈論を学びます。
それは生きた学習にならないことが多いので、まずは現実に起こっている人権問題に目を向け、その解決に法をどう役立てるかという学習を行うのがヒューマンライツ学科です。
そこからは広がりも生まれます。
たとえば、児童虐待の問題の解決を志向するとき、児童虐待防止法を学ぶだけでは不十分です。
子育て論や家族論に広げていかないと、解決にはつながりません。
広い視野から、多角的・多面的にみていかないと具体的な解決策にはつながらないのです。
少子化や家族形態の動向にも広げていくことで、児童虐待の防止を探り当てることができるのです。
現代の社会では、虐待やいじめ、ジェンダーや性的少数者の問題が、それだけ身近なのです。
身近な人権問題が、人権を専門に学ぶ学科で学習した学生の研究により解決に向かうことが期待できます。
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