最近の学校の教職員の異動は早くなっています。
教員が数年ごとに、市内の他の学校へ異動する、また他の学校からやって来ます。
もちろん何人もの教員が何十年も同じ学校に居すわることは、組織が硬直化しますので、好ましくありません。
しかし、一定期間が過ぎれば異動させるような人事は、学校の利益にならないし、ひいては子どもたちにとってもよくありません。
校長が学校のデザインを描くこともできません。
そもそも、学校は人と人が作用しあって、子どもの成長を育む場です。どのような教員がいるかによって、学校の雰囲気や教育内容まで変わるのが公立学校です。校風まで変わることもあります。
「学校は人なり」です。校長なら多くの人がそう考えています。
私は、教職員の人事は、「どんな学校にするか」という学校のデザインを描くものと思ってきました。
校長は、「こんな学校にしたい」と思い、組織づくりに傾注しても、教員が一定期間以上同じ学校にいることを許さない、それは教育活動の中核となる役割をもった教員やキーパーソンでも異動させるのが公立学校の教職員人事です。
このような事情で、公立学校の場合、学校づくりは、構成メンバーによって大きな影響を受けます。
一方、私立の学校には確固たる校風があり、人事異動も少ないので、学校のフィロソフィーは簡単には変わらないのが通常です。
ただ、一つ言えることは、私立を選んだ場合は、その学校の校風に子どもが合わせなければならないという点だけは、踏まえておかなければなりません。
公立・私立それぞれの特徴を踏まえたうえで、子どもに一定程度自立心が育っていたり、自己の世界を築いている子の場合は、公立学校がいいのかもしれません。
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