資本主義とは、資本家が工場などを所有し、労働者を雇用し、製品を生産し、利益をあげるやり方です。
アダム・スミスは個人が利益を追い求める自由競争で経済が効率的にまわり、社会全体が豊かになると「国富論」で説きました。
ところが、自由放任経済は世界恐慌を引き起こしました。(1929年)
そこでジョン・メイナード・ケインズは、政府が需要を作り出し、雇用を生み出し、失業者を救済するべきであると主張しました。
その主張は、1929年の世界恐慌に対処するルーズベルト大統領のニューディール政策に反映されました。
一方でカール・マルクスは「資本論」で、富と貧困を生み出すメカニズムを明らかにして、生産を国有化するべきとしました。
その流れを受けて社会主義の中国、ソビエト連邦が生まれました。
第二次世界大戦後は、資本主義の国で積極財政で、所得の再分配をはかる「福祉国家」が主流になりましたが、1970年代の石油危機で、借金財政が深刻化しました。
そこで企業の自由競争で活性化をはかるミルトン・フリードマンによる新自由主義が勢いを増しました。
そして、今はその新自由主義にほころびが目立っています。
競争か分配のどちらを重視するかが資本主義の歴史です。
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