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子どもが、家に帰ってお母さんに言います。
子ども:
「今日、合唱の練習をしていて、クラスの列から外され、◯◯くんと二人だけ横に出された」
母:
「あなた、何をしたの!」
このように、お母さんが答えたとしたら、お母さんはわが子の話を聴いているとは言えません。
この時点で、母は子どもが何か良くないことをしたのだと思いこんでいます。
また、子どもが母にきいてほしいと思っていることとミスマッチしています。
では、どうしたら、子どもの話を聴くことになるのでしょうか。
子ども:
「今日、合唱の練習をしていて、クラスの列から外され、◯◯くんと二人だけ横に出された」
母:
「先生が怒ってそうしたの?」
子ども:
「そう、二人だけに怒って」
母:
「二人は何かしてたの? ちゃんとうたってなかったの?」
子ども:
「うん、よそ見してうたっていた。でも、キョロキョロしてたのは、ボクらだけでなかった。ほかにもいたのに、ボクらだけが怒られて、クラスの横へ出された。なんでボクらだけ・・・」
母:
「なるほど、それが言いたかったのね。自分たちだけが怒られて、納得いかないのね、悔しかったのだ」
子どもの話を聴くとは、相手がきいてほしいこと、つまり伝えたいことを聴くということです。
親が子どもの話したいことに沿って聴いていけば、子どもが何を伝えたいのかがわかります。
親の「思い込み」(また、なにかよくないことをしたのだという思い込み)が、子どもにすれば「そちらへ話をもっていくのか」となるのです。
その子は「自分たちだけが」という不満をきいてほしかったのです。
「悔しかった」という気持ちをわかることで、子どもの気持ちはくみとってもらえるのです。
それがないと、「では、合唱の練習でどうしていたらよかったのか」ということを考えることはできません。
思考停止して、前に進むことはできないのです。
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