いま、学校の水泳指導・水泳授業を民間の水泳クラブに委ねる取り組みが広がりつつあります。
学校にはプールがあるのが普通ですが、年数が経過し老朽化が進んでいます。
1980年代に建設した自治体が多く、大規模改修が必要な時期が迫っています。
市町村教育委員会が監理しますが、地方公共団体内のすべての小中学校のプールの修経費や水道代などに多額の費用がかります。
そこで、いま自治体によっては、水泳授業を水泳クラブに委託するケースが増えてきています。
水泳クラブに水泳指導を委託したほうが予算面で安くなります。
さらに、近年の尋常でない暑さの問題もあります。
学校の屋外プールを使った授業は熱中症の心配をしなければなりません。
リスクが高い日は、学校は授業を休止せざるをえないこともあります。
地域の水泳クラブの屋内プールを使うメリットが色づいてくるのです。
教員の負担軽減にもつながります。
学校のプールでは、教師はクラス全員の安全を気にかけるため指導に全力を集中できないのです。
とくに小学校の場合、児童の泳力を伸ばせていないという思いが教師にあります。
水泳クラブのインストラクターの協力を得ることで安全管理や成績・評価に傾注できます。
また、何よりも指導のノウハウを学ぶことができるというメリットがあります。
ただ、まだ学校のプール活用の水泳授業が多いのが実情です。
でも今後は、水泳授業が民間の水泳クラブに委託する自治体が、さらに増えてくるでしょう。
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