(仮称)新日比谷プロジェクト:工事進捗率6% 2014年9月14日
千代田区有楽町一丁目地区の日比谷三井ビルと三信ビル跡地の再開発工事「(仮称)新日比谷プロジェクト」です。JR有楽町駅や地下鉄日比谷駅周辺の繁華街にほど近く、日比谷公園の広大な緑地帯や霞が関の中央省庁街のすぐそばにある大規模な再開発計画となっていて、現在は二つの古いオフィスビルの取り壊し工事は完了していて、既に新しい再開発施設の建設工事が始まっているところです。
再開発計画の概要
2013年12月6日、三井不動産は東京・日比谷地区で進めている「(仮称)新日比谷プロジェクト」が都市計画決定したと発表しました。既存の建物2棟の跡地に、高さ約192メートルの超高層複合ビルを建設します。合わせて、周辺地区や地下鉄駅をつなぐ約4000㎡の広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」も整備します。新たに整備する広場空間に、映画や演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致する予定だとしています。同社はこのプロジェクトを、日本橋地区の再開発に続く都心型スマートシティの第2弾と位置付けていて、2017年度に竣工する予定となっています。
本件プロジェクトの特徴と都市再生への貢献内容
周辺地区や地下鉄駅をつなぐ歩行者中心の基盤整備
1.まちの賑わいの核となる広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」(約4000㎡)の創出
2.日比谷線と千代田線の「日比谷」駅をつなぐバリアフリー動線と地下広場(約1200㎡)の整備
国際競争力を高める都市機能の導入
1.新産業の創出を支援する「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(約2000㎡)の整備
2.周辺施設と連携した「(仮称)日比谷文化発信拠点」の整備
防災機能の強化と環境負荷低減
1.帰宅困難者支援機能(千代田区最大級となる約5000㎡の一時滞在施設、備蓄倉庫の整備など)の導入
2.高効率で自立性の高いエネルギーシステムの導入、隣接する千代田区の広場に非常時の電力供給
3.環境負荷低減への取り組み(省エネ設備や技術の採用、DHCサブプラントの導入など)
4.日比谷公園と連続する緑化空間の整備(地上、屋上合わせて約2000㎡の緑化、緑化率約40%)
日比谷交差点側から見た外観イメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザのイメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザは再開発敷地の北側に整備されます。
日比谷線と千代田線「日比谷」駅の2駅間をつなぐ地下バリアフリー動線を整備するとともに、地上へのエレベーターを2基新設し、利便性の向上を図ります。
地下鉄2駅をつなぐ「地下広場」の両側には賑わい施設を設置し、明るく利便性の高い空間を創出します。
天候に左右されず、また映像や音響を使用する多様なイベントに対応できる室内のイベント空間として3層吹抜の(仮称)プロモーションアトリウム(約800㎡)を整備します。
建物6階の屋外部分は、日比谷公園を見晴らす「(仮称)日比谷テラス」として一般に開放し、カフェなどを併設した居心地の良い屋上広場空間を整備します。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」概要
計画地 東京都千代田区有楽町一丁目1番ほか
主要用途 事務所、店舗、文化交流施設、産業支援施設、駐車場 等
敷地面積 約10700㎡
延床面積 約185000㎡
階数 地上35階、地下4階
建物高さ 約192m
スケジュール(予定) 2014年度着工、2017年度竣工
ニュースリリース:ケンプラッツによる建築・住宅ニュース 2013年12月6日
4000平方メートル広場も創出、日比谷再開発が都市計画決定
プレスリリース:三井不動産発表の報道資料 2013年12月6日
都心型スマートシティ第2弾 ~日比谷地区を東京の新たなビジネス・文化交流・発信拠点に~「(仮称)新日比谷プロジェクト」都市計画決定 2017年度完成予定
2014年9月14日、3連休の中日となる日曜日に東京地下鉄日比谷線の日比谷駅にやってきました。日比谷駅前の再開発計画「(仮称)新日比谷プロジェクト」周辺を散策していきます。
日比谷公園の緑地帯内の「心字池」前から撮影した「(仮称)新日比谷プロジェクト」の再開発工事現場の全景です。周囲は日比谷地区のオフィスビル街や劇場、商業施設などが集まっています。
再開発工事現場の南側に建っている「日生劇場」の建物を見上げて撮影しました。この日生劇場の再開発計画は、今のところ特にありません。
3連休の中日、日曜日だったので工事現場内はひっそりとしていました。すぐ脇を通っている日比谷通りの大通りの車の交通量もほとんどありませんでした。
日比谷通りの横断歩道を渡り、再開発工事現場の周辺をウロウロしていきます。
平日の日比谷界隈はビジネスマンの人たちで賑わい、休日や祝日になると、周辺の劇場や映画館を訪れる人たちで賑やかになります。
工事用フェンスを見上げると、「建築計画のお知らせ」が掲げてありました。
再開発工事現場の北側、三信ビル前から振り返って全景を撮影しました。
日比谷シャンテ前から再開発工事現場の全景を撮影しました。完成予想図を眺めると、この場所には「(仮称)日比谷ゲートプラザ」と言う名前の広場が整備されることになっていますね。
この日はすぐ近くにある東京宝塚劇場や日生劇場で何か催し物があり、多くの人たちが日比谷シャンテ前の道路を歩いて行きました。
再開発工事現場の南側に建っている「日生劇場ビル」をズームで撮影しました。日生劇場の外壁部分も、工事用パネルで全面が覆われているのが見えました。
平日だと、大型ダンプトラックや資材を積んだトラックなどが出入りしているのですが、この日は閑散としていました。
大型ダンプトラックなどが頻繁に出入りするためか、日比谷シャンテ前の道路のアスファルトはガタガタになっていました。
再開発工事の工事用プレハブ小屋は、東京宝塚ビル寄りの歩道上に設置されています。
再開発工事現場の地図です。