住友不動産六本木三丁目プロジェクト 高層オフィス棟 工事進捗率70% 2015年12月20日 1
東京地下鉄南北線の六本木一丁目駅前、首都高速都心環状線の谷町ジャンクション前の再開発工事です。以前のこの場所には六本木プリンスホテルの敷地と、日本IBM本社ビルが建っていたのですが、現在は更地になって工事が進められています。再開発施設は延床面積約20万㎡と、すぐ近くにある六本木ヒルズや東京ミッドタウン並みの規模となっていて、業務×住宅×商業の大規模複合開発となります。この都市再開発は住友不動産株式会社が担当しています。
再開発施設の概要
再開発施設の面積は約2.7ha、高さ約249mの業務棟(40階)、住宅棟(27階)、商業棟(3階)の3つの施設で構成される大規模複合開発となっていて、前述の通り延床面積約20万平米(約6万坪)を誇る住友不動産のフラッグシッププロジェクトとなります。大手不動産業者である住友不動産は、すぐ脇に立っている泉ガーデンタワーの高層ビルも所有しています。
高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、低地側の「北街区」には商業施設を、丘陵地帯の高台側の「南街区」には業務棟と住宅棟を建設します。また地域貢献の観点から、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場が設置されます。
再開発事業の主な特徴
1.延床面積約20万㎡、隣接する「泉ガーデン」と並ぶ、“住友不動産最大級のフラッグシッププロジェクト”
2.施行区域約2.7ha、新たな駅前拠点となる業務×住宅×商業の大規模複合開発
3.業務棟・住宅棟は免震構造、オフィス基準階貸室面積約1000坪、無停電対応などBCP対策を強化
4.歩行者の利便性向上のため、 「六本木一丁目」駅西口改札を新設、六本木通りと駅とを結ぶ地下連絡通路や地下鉄駅前広場を整備
5.通常は憩いの場、災害時は一時避難場所として活用する緑豊かな広場を敷地内に設置
6.敷地外周部の道路拡幅や歩道状空地の整備、電線の地中化などを実施
完成予想図の全景です。
再開発計画の見取り図です。
計画概要と整備計画
施行者 六本木三丁目東地区市街地再開発組合
所在地 東京都港区六本木三丁目地内
区域面積 約2.7ヘクタール
建蔽率 約57%
容積率 約878%
階 数( 高 さ ) 北街区 商業棟 地上3階、地下1階(約10メートル)
南街区 業務棟 地上40階(塔屋2階付)、地下5階(約241メートル)
住宅棟 地上27階(塔屋2階付)、地下2階(約113メートル)
延べ面積 201815平方メートル
主な用途 事務所、住宅、店舗、駐車場等
住宅戸数 226戸
駐車場 414台
事業の歩みと今後の予定
平成20年3月 「六本木三丁目東地区再開発協議会」設立
平成21年1月 「六本木三丁目東地区市街地再開発準備組合」設立
平成23年9月 都市計画決定
平成24年3月 「六本木三丁目東地区市街地再開発組合」設立
平成25年3月 権利変換計画認可
平成25年6月 準備工事着手
平成25年10月 本体着工
平成28年3月 竣工(予定)
プレスリリース:住友不動産株式会社発表の報道資料 2013年10月28日
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」“住友不動産最大級のプロジェクト” 建物本体工事に着手
プレスリリース:公式ホームページ内の特設サイト
住友不動産 六本木三丁目東地区プロジェクト|すみふ63 - 賃貸オフィス
「アークヒルズ」の敷地前から撮影した「住友不動産六本木三丁目プロジェクト 高層オフィス棟」の全景です。既に最高高さの240メートル前後に達していました。
アークヒルズ前から六本木通りを南側へ向かって歩いていくと、首都高速都心環状線と3号渋谷線が分岐している「谷町ジャンクション」前にやってきました。谷町ジャンクションの中を通り抜けていきます。
都心環状線側の道路高架橋脇の歩道を散策していきます。この辺りは、南側へ向かって緩やかな上り坂の斜面が広がっています。
北東側から撮影した高層オフィス棟の全景です。地上40階・地下5階建て、高さ241メートルの規模であり、何気に東京23区内でも屈指の高さを誇っています。
「泉ガーデンタワー」前から、東側から高層オフィス棟の低層階部分を撮影しました。
中層階部分を撮影しました。真新しいカーテンウォールのガラス壁がはめ込まれていて、真冬の太陽の光に当たって輝いていました。
頭頂部を見上げて撮影しました。いいですね、近くにある六本木ヒルズ森タワーや東京ミッドタウンの高層棟よりもスタイリッシュで格好いい高層オフィスビルが誕生することになりました。
南東側から撮影した高層オフィス棟の全景です。高さ241メートルの高層オフィスビルなので、ある程度距離を置いた場所でないと、全景を撮影することは難しいです。
南東側から高層オフィス棟を綺麗に撮影するには、都心環状線の高架橋脇の「行合坂(ゆきあいざか)」内から見上げると綺麗に収めることが出来ます。
手前側に建っている、同じ敷地内の「高層住宅棟」と一緒に撮影しました。
今後は、この高層ビル群が六本木三丁目地区内の新しいランドマークとなります。
高層オフィス棟と高層住宅棟の低層階部分を撮影しました。
西側から低層階部分を見上げて撮影しました。低層階部分はまだカーテンウォールの取り付け工事が行われていはおらず、鉄骨がむき出しとなっていました。
露出している高層オフィスビルの西側の支柱部分をズームで撮影しました。
そばから見上げて撮影しました。
高層オフィス棟と高層住宅棟をつなぐための連絡デッキ部分をズームで撮影しました。連絡デッキは1層ではなく、3層構造になっているのですね。
この日は日曜日だったので、工事は行われていませんでした。
再開発区画の敷地南側を通っている道路を散策していきます。区画の南西側に建てられていた工事用プレハブ小屋は撤去されていました。
再開発区域の南側に広がっている「六本木三丁目地区」の住宅密集地帯の中を散策していきます。
再開発工事区画の西側を通っている「なだれ坂」を坂上から撮影しました。後ほど、この坂を下っていきます。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の地図です。