京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率70% 2016年1月15日
JR東京駅の八重洲口にほど近い中央区の京橋二丁目地区、中央通り(国道15号線)に面した広大な敷地で現在行われている再開発工事です。東京駅周辺は2000年代初頭から再開発に伴う高層化が進んできましたが、遂に京橋地区でも高層化の流れが到来してきました。京橋二丁目三番ビルや京ビル、明治屋ストア本社ビルなどが建っていた2街区の再開発工事です。
2013年の10月から日本土地建物や東京建物などは東京都中央区の京橋で大型再開発工事に着手しました。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルは耐震性を高めてそのまま利用します。その周囲に地上32階、高さ170メートルの超高層ビルを建設します。新旧のビルのデザインが調和するよう配慮し、全体の完成は2016年10月を予定しています。
明治屋ストア本社ビルとは
再開発工事の敷地内には明治屋ストアー本社ビルが建っていますが、このビルは取り壊さずに免震工事を施した上で保存されます。1885年(明治18年)に磯野計が横浜で創業しました。1903年(明治36年)に合名会社に改組、1911年(明治44年)に株式会社に改組しました。小売店の明治屋ストアーを、東京都を中心に日本で10店舗、日本以外で1店舗を経営しています。商品のブランド名として「Мy(マイ、エム・ワイ)」を使用しています。
再開発複合施設の正式名称ですが、2016年1月19日に「KYOBASHI EDOGRAND(京橋エドグラン)」に決定しました。
「京橋二丁目西地区」の複合再開発施設の全景です。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルと、高さ170メートルの高層オフィスビルの、二つの新旧のビルのデザインが調和するデザインとなっています。
1階フロア内には広大な吹き抜け空間が整備されていて、JR東京駅の八重洲南口方向へ抜けることが出来る構造になっています。
JR東京駅の八重洲南口側から見た再開発施設の全景です。
日建設計 アーカイブ 京橋二丁目西地区 第一種市街地再開発事業
http://www.nikken.co.jp/ja/archives/ndvukb0000013p23.html
事業概要
計画名称 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在(施行区域) 東京都中央区京橋二丁目2番27(地番)
施行区域面積 約1.0ha
建築敷地面積 約7990㎡(約2417坪)
交通 東京メトロ銀座線 京橋駅直結、JR東京駅 徒歩5分
事業手法 都市再生特別地区、第一種市街地再開発事業
計画容積率 1330%
施行者 京橋二丁目西地区市街地再開発組合
特定業務代行者 日本土地建物(株)、東京建物(株)、(株)日建設計、清水建設(株)
参加組合員 日本土地建物(株)、東京建物(株)、清水建設(株)
施設建築物の計画概要
構造
再開発棟 S造(一部SRC造)、中間層免震構造
歴史的建築物棟 SRC造、免震構造
規模
再開発棟 地下3階地上32階建て(建物高さ 約170m)
歴史的建築物棟 地下2階地上8階建て(建物高さ 約31m)
用途および各専有部床面積 ※歴史的建築物棟は延床面積 再開発棟
事務所 約66590㎡(約20144坪)
店舗 約3000㎡(約907坪)
公共公益施設 約2380㎡(約719坪)
歴史的建築物棟 約5480㎡(約1658坪)
延床面積 約119050㎡(約36012坪)
駐車台数 約280台
事業の流れ
2006年 2月 準備組合設立
2009年 6月 都市計画決定
2011年 7月 組合設立認可
2012年 12月 権利変換計画認可
2013年 4月 既存建物等除却工事着工
2013年 10月 本体工事着工
2016年 10月 竣工(予定)
プレスリリース:日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社の合同発表資料 2013年10月2日
『京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業 (東京都中央区)』の着工に付いて
国道15号線(中央通り)の「京橋交差点」前から撮影した「京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業」の高層オフィスビルの鉄骨群の全景です。既に最高高さの32階、高さ170メートルに達していました。
京橋交差点から、南東側から高層オフィス階部分を撮影しました。既に真新しいカーテンウォールやパネル壁が設置されていて、工事用シートも撤去されていました。
高層オフィス階の頭頂部分をズームで撮影してみると、部分的に工事用シートが残されている個所がありました。
京橋交差点の横断歩道を渡り、再開発工事現場の南東角前にやってきました。国道15号線(中央通り)前に展開している工事用資材置き場を撮影しました。
同じ場所から高層オフィス階を見上げて撮影しました。今まで高層オフィスビルが無かった京橋地区において、高さ170メートルの高層オフィスビルが誕生することになりました。
再開発工事区画内に併設されている「明治屋ストアー京橋本店ビル」を撮影しました。免震工事と、外装や内装のリニューアル工事が終わっていて、すでに開業していました。
国道15号線(中央通り)に面して展開している、工事用資材搬入口と工事用資材置き場を東側から撮影しました。
東側から見上げて撮影した高層オフィス階部分です。
この場所には都市型広場が整備されることになります。
再開発工事現場の南東側の一角では、新たな低層棟の建設工事が始まっていました。明治屋ストアー本社ビルの建物と同程度の規模となります。
真冬の朝日に照らされている鉄骨群をズームで撮影しました。
再開発工事区画の南側を通っている道路を歩いて、八重洲南口方向へ向かいます。周辺は京橋地区のオフィスビル街がどこまでも広がっています。
再開発工事区画の南西角前にやってきました。この場所は、JR東京駅の八重洲南口前から100メートルほど路地裏に入ったオフィスビル街の中です。
南西側から撮影した高層オフィス棟の低層階部分の全景です。
同じ場所から高層オフィス階部分を見上げて撮影しました。これが今後の京橋地区の新しいランドマーク的存在となって行くのですね。
西側から都市型広場の整備工事現場を撮影しました。
再開発工事現場の北西角前にやってきました。
再開発工事区画の敷地北側を通っている道路を撮影しました。
北西側から高層オフィス階部分を見上げて撮影しました。
最後に、京橋トラストタワー前から再開発工事区画方向を撮影しました。
京橋地区が、東京駅周辺や日本橋地区に次ぐ規模の高層オフィスビル街へと変貌していくことを期待しています。
再開発工事現場周辺の地図です