京王百貨店新宿本店の建物に併設されている京王電鉄本線の新宿駅入口をズームで撮影しました。
京王電鉄本線が整備されたのは戦前のことですが、当時の日本政府が私鉄路線の都心(東京駅)延長を認めなかったため、仕方なく都心から外れた新宿にターミナル駅を設置した経緯があります。
幸か不幸か、京王電鉄と小田急電鉄のターミナル駅が設置されることになった新宿は、同じ経緯として発展することになる渋谷と池袋と共に、東京の中で最も乗降客数の多いターミナル駅となることができました。
私鉄ターミナルが皆無であり、無機質なオフィスビル街の街並みしかない東京駅周辺と比べると、非常に多様性のある街並みだと感じるのが新宿や渋谷の駅前ですね。
小田急百貨店新宿本店の建物です。小田急電鉄の創設者である利光鶴松も、東京側のターミナル駅を丸の内に設置したい意向だったらしいですが、それが叶わずやむなく新宿にしたのだとか。
北西側から見下ろして撮影した、JR新宿駅西口前の路線バス乗り場の全景です。タクシー乗り場や一般車停車ゾーンは地下部分に整備されています。
新宿駅西口の駅前広場の真下には広大な地下街や地下通路が縦横無尽に整備されていて、駅から周辺への人の流れはほぼ全てが地下に集中することになります。
駅前広場内は人通りはほとんど無く、非常に先進国らしい風景が広がっています。この駅前広場の成功例を一度見てしまうと、人の流れが全て地上に集中してしまう渋谷駅前は、はっきり言って失敗作ですね。
新宿駅の周辺は標高40メートル前後の平坦な丘陵地帯が際限なく広がっているからこそ、広大な地下街を整備することが出来ました。渓谷地形の渋谷駅周辺はそれが物理的に無理だったということもあります。
「小田急ハルク」の商業ビル前に整備されているペデストリアンデッキを歩いて行きます。
西口の駅前広場西側に並んでいる建物群を撮影しました。高層オフィスビル群のイメージの強い西口前ですが、駅前繁華街や駅前オフィス街もそれなりに整備されています。
南側から西口駅前広場の全景を見渡して撮影しました。
西口駅前広場が整備されたのは40年以上前のことですが、21世紀の現在でも十分に機能するほどの容量があります。
ヨドバシカメラ新宿西口本店や新宿高速バスターミナル前に建っている「明治安田生命本社ビル」を撮影しました。
これで厳冬の新宿駅周辺の散策は終わりです。この後は、ザ・パークハウス西新宿タワー60の再開発工事現場方向へ向かいました。