京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率90% 2016年8月25日
JR東京駅の八重洲口にほど近い中央区の京橋二丁目地区、中央通り(国道15号線)に面した広大な敷地で現在行われている再開発工事です。東京駅周辺は2000年代初頭から再開発に伴う高層化が進んできましたが、遂に京橋地区でも高層化の流れが到来してきました。京橋二丁目三番ビルや京ビル、明治屋ストア本社ビルなどが建っていた2街区の再開発工事です。
2013年の10月から日本土地建物や東京建物などは東京都中央区の京橋で大型再開発工事に着手しました。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルは耐震性を高めてそのまま利用します。その周囲に地上32階、高さ170メートルの超高層ビルを建設します。新旧のビルのデザインが調和するよう配慮し、全体の完成は2016年10月を予定しています。
明治屋ストア本社ビルとは
再開発工事の敷地内には明治屋ストアー本社ビルが建っていますが、このビルは取り壊さずに免震工事を施した上で保存されます。1885年(明治18年)に磯野計が横浜で創業しました。1903年(明治36年)に合名会社に改組、1911年(明治44年)に株式会社に改組しました。小売店の明治屋ストアーを、東京都を中心に日本で10店舗、日本以外で1店舗を経営しています。商品のブランド名として「Мy(マイ、エム・ワイ)」を使用しています。
再開発複合施設の正式名称ですが、2016年1月19日に「KYOBASHI EDOGRAND(京橋エドグラン)」に決定しました。
「京橋二丁目西地区」の複合再開発施設の全景です。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルと、高さ170メートルの高層オフィスビルの、二つの新旧のビルのデザインが調和するデザインとなっています。
1階フロア内には広大な吹き抜け空間が整備されていて、JR東京駅の八重洲南口方向へ抜けることが出来る構造になっています。
JR東京駅の八重洲南口側から見た再開発施設の全景です。
日建設計 アーカイブ 京橋二丁目西地区 第一種市街地再開発事業
http://www.nikken.co.jp/ja/archives/ndvukb0000013p23.html
事業概要
計画名称 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在(施行区域) 東京都中央区京橋二丁目2番27(地番)
施行区域面積 約1.0ha
建築敷地面積 約7990㎡(約2417坪)
交通 東京メトロ銀座線 京橋駅直結、JR東京駅 徒歩5分
事業手法 都市再生特別地区、第一種市街地再開発事業
計画容積率 1330%
施行者 京橋二丁目西地区市街地再開発組合
特定業務代行者 日本土地建物(株)、東京建物(株)、(株)日建設計、清水建設(株)
参加組合員 日本土地建物(株)、東京建物(株)、清水建設(株)
施設建築物の計画概要
構造
再開発棟 S造(一部SRC造)、中間層免震構造
歴史的建築物棟 SRC造、免震構造
規模
再開発棟 地下3階地上32階建て(建物高さ 約170m)
歴史的建築物棟 地下2階地上8階建て(建物高さ 約31m)
用途および各専有部床面積 ※歴史的建築物棟は延床面積 再開発棟
事務所 約66590㎡(約20144坪)
店舗 約3000㎡(約907坪)
公共公益施設 約2380㎡(約719坪)
歴史的建築物棟 約5480㎡(約1658坪)
延床面積 約119050㎡(約36012坪)
駐車台数 約280台
事業の流れ
2006年 2月 準備組合設立
2009年 6月 都市計画決定
2011年 7月 組合設立認可
2012年 12月 権利変換計画認可
2013年 4月 既存建物等除却工事着工
2013年 10月 本体工事着工
2016年 10月 竣工(予定)
プレスリリース:日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社の合同発表資料 2013年10月2日
『京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業 (東京都中央区)』の着工に付いて
「東京スクエアガーデン」の敷地前から撮影した「京橋エドグラン」の高層オフィスビルの全景です。2016年10月下旬に工事完了予定、11月にグランドオープン予定となっています。
高層階部分をズームで撮影してみると、壁面上部に「東洋インクグループ」のロゴが設置されていました。
「京橋交差点」前から京橋エドグランの高層オフィスビルの全景を撮影しました。京橋地区では最も高い、地上32階・地下3階建て、高さ170メートルの規模となっています。
京橋交差点の横断歩道を渡って、高層オフィスビルの敷地へ近づいて行きます。国道15号線(中央通り)沿いで建設中だった低層棟の建物も完成していました。
南東側から低層階部分の全景を撮影しました。手前側の低層階部分棟の外壁デザインは、奥に建っている「明治屋ストアー本社ビル」のデザインと合わせているのでしょうか。
中央通りに面した敷地沿いは、まだ工事用フェンスが展開していました。高層オフィスビルの敷地内の緑地帯や広場の整備工事も進んでいるみたいですね。
再開発工事区画の敷地南側を通っている道路を歩いて行きます。この道路を西側へ向かうと、JR東京駅の八重洲南口前に出ることができます。
低層階部分棟内は、現在は内装工事が行われているみたいです。工事用フェンスが撤去されレは、歩道部分が実質的に拡幅されます。
南側から高層オフィス棟を見上げて撮影しました。京橋地区内では最も高い、高さ170メートルとなっています。
敷地南側を通る道路内から、施設内の吹き抜け部分を撮影しました。
再開発工事区画の敷地の南西角の交差点前にやってきました。再開発工事区画の敷地西側を通っている「柳通り」の道路を撮影しました。
南西側から高層オフィスビルを見上げて撮影しました。カーテンウォールのガラス壁と、フレームパネルを組み合わせたデザインとなっています。
南西側から低層階部分の全景を撮影しました。
柳通りの歩道から、高層オフィスビルの真下の吹き抜け空間を撮影しました。全面開業すれば、八重洲南口前から国道15号線(中央通り)方向へ通り抜けることが可能となります。
北西側から低層階部分を見渡して撮影しました。敷地内では街路樹の木々も多く植えられていました。
11月のグランドオープンに向けて、最後の工事が続けられています。
再開発工事現場周辺の地図です