(仮称)新日比谷プロジェクト:工事進捗率60% 2016年8月25日
千代田区有楽町一丁目地区の日比谷三井ビルと三信ビル跡地の再開発工事「(仮称)新日比谷プロジェクト」です。JR有楽町駅や地下鉄日比谷駅周辺の繁華街にほど近く、日比谷公園の広大な緑地帯や霞が関の中央省庁街のすぐそばにある大規模な再開発計画となっていて、現在は二つの古いオフィスビルの取り壊し工事は完了していて、既に新しい再開発施設の建設工事が始まっているところです。
再開発計画の概要
2013年12月6日、三井不動産は東京・日比谷地区で進めている「(仮称)新日比谷プロジェクト」が都市計画決定したと発表しました。既存の建物2棟の跡地に、高さ約192メートルの超高層複合ビルを建設します。合わせて、周辺地区や地下鉄駅をつなぐ約4000㎡の広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」も整備します。新たに整備する広場空間に、映画や演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致する予定だとしています。同社はこのプロジェクトを、日本橋地区の再開発に続く都心型スマートシティの第2弾と位置付けていて、2017年度に竣工する予定となっています。
本件プロジェクトの特徴と都市再生への貢献内容
周辺地区や地下鉄駅をつなぐ歩行者中心の基盤整備
1.まちの賑わいの核となる広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」(約4000㎡)の創出
2.日比谷線と千代田線の「日比谷」駅をつなぐバリアフリー動線と地下広場(約1200㎡)の整備
国際競争力を高める都市機能の導入
1.新産業の創出を支援する「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(約2000㎡)の整備
2.周辺施設と連携した「(仮称)日比谷文化発信拠点」の整備
防災機能の強化と環境負荷低減
1.帰宅困難者支援機能(千代田区最大級となる約5000㎡の一時滞在施設、備蓄倉庫の整備など)の導入
2.高効率で自立性の高いエネルギーシステムの導入、隣接する千代田区の広場に非常時の電力供給
3.環境負荷低減への取り組み(省エネ設備や技術の採用、DHCサブプラントの導入など)
4.日比谷公園と連続する緑化空間の整備(地上、屋上合わせて約2000㎡の緑化、緑化率約40%)
2014年12月、当該区域は「国家戦略特別地域」へ指定へ
2014年12月19日の国家戦略特区諮問会議で、「(仮称)新日比谷プロジェクト」は国家戦略特別区域として事業計画認定を受けました。都市再生特措法に基づく特例や金融・税制上の措置が受けられることになります。国家戦略特別区域、通称「国家戦略特区」とは、地域を絞って、そのエリア内に限り従来の規制を大幅に緩めて外国企業を誘致する計画のことです。また、この区域は「解雇ルール」、「労働時間法制」、「有期雇用制度」の3点の見直しを対象としています。

日比谷交差点側から見た外観イメージパースです。

(仮称)日比谷ゲートプラザのイメージパースです。

(仮称)日比谷ゲートプラザは再開発敷地の北側に整備されます。

日比谷線と千代田線「日比谷」駅の2駅間をつなぐ地下バリアフリー動線を整備するとともに、地上へのエレベーターを2基新設し、利便性の向上を図ります。

地下鉄2駅をつなぐ「地下広場」の両側には賑わい施設を設置し、明るく利便性の高い空間を創出します。

天候に左右されず、また映像や音響を使用する多様なイベントに対応できる室内のイベント空間として3層吹抜の(仮称)プロモーションアトリウム(約800㎡)を整備します。

建物6階の屋外部分は、日比谷公園を見晴らす「(仮称)日比谷テラス」として一般に開放し、カフェなどを併設した居心地の良い屋上広場空間を整備します。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」概要
計画地 東京都千代田区有楽町一丁目1番ほか
主要用途 事務所、店舗、文化交流施設、産業支援施設、駐車場 等
敷地面積 約10700㎡
延床面積 約185000㎡
階数 地上35階、地下4階
建物高さ 約192m
スケジュール(予定) 2014年度着工、2017年度竣工
ニュースリリース:ケンプラッツによる建築・住宅ニュース 2013年12月6日
4000平方メートル広場も創出、日比谷再開発が都市計画決定
プレスリリース:三井不動産発表の報道資料 2013年12月6日
都心型スマートシティ第2弾 ~日比谷地区を東京の新たなビジネス・文化交流・発信拠点に~「(仮称)新日比谷プロジェクト」都市計画決定 2017年度完成予定
プレスリリース:国土交通省都市局発表の報道資料 2014年12月22日
都市再生特別措置法に基づく民間都市再生事業計画の認定について ((仮称)新日比谷プロジェクト)
東京地下鉄日比谷線の日比谷駅の真上に設置されている「日比谷交差点」前にやってきました。日比谷交差点前から、「(仮称)新日比谷プロジェクト」の鉄骨群の全景を撮影しました。
日比谷交差点そばの交番前から(北西側から)高層オフィスビルの鉄骨群の全景を撮影しました。鉄骨群の高さは100メートル以上まで積み上がっていました。完成時は地上35階・地下4階建て、高さ約192メートルとなります。
北西側から低層階部分の全景を撮影しました。何となく、再開発工事以前にこの場所に建っていた「日比谷三井ビルディング」に少し似ていますね。公式が出している完成予想図を眺めると、あまりそうは感じませんが。
北西側から高層階部分を見上げて撮影しました。高層階部分は壁面が微妙にウェイブを描いていて、鉄骨を組み立てたりカーテンウォールガラスを取り付けるのは大変そうに見えます。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」の再開発区画の北側に整備予定の「日比谷ゲートプラザ(仮称)」の工事現場を撮影しました。現在は工事用資材置き場や、工事用プレハブ小屋が展開しています。
日比谷交差点前から南側へ向かって伸びている日比谷通りの歩道を歩いて行きます。日比谷公園の緑地帯内の「心字池」内を見渡して撮影しました。34度越えの真夏日だったので、公園内は誰もいませんでした。
再開発工事区画の敷地南側に建っている「日本生命日比谷ビル」、通称「日生劇場ビル」の全景を撮影しました。建設中の高層オフィスビルの低層階部分は、この日生劇場ビルのデザインと統一させているのでしょうか。
南西側から高層オフィスビルの鉄骨群の全景を撮影しました。公式によると2017年度内に竣工予定となっていて、来年の今頃には高層オフィスビルの全てが完成することになると思います。
南西側から高層オフィスビルの低層階部分を撮影しました。中高層階部分はカーテンウォールのガラスの設置工事が行われていますが、低層階部分は鉄骨がむき出しとなっています。
日比谷公園の緑地帯の「日比谷門」前にやってきました。日比谷門前から高層オフィスビルの鉄骨群の全景を撮影しました。今現在の高さは100メートルを超えたくらいですが、日比谷地区内では最も目立つ存在となっています。
(仮称)新日比谷プロジェクトの鉄骨群が出現したことによって、日比谷通り沿いには巨大な壁ができた風に思えます。
日比谷門前から「日生劇場ビル」の全景を撮影しました。この日生劇場ビルも相当老朽化が進んでいて、1963年9月に竣工していて、50年以上が経過していることになります。
日生劇場前の横断歩道を渡って、再開発工事区画前にやってきました。
日生劇場の搬入口前から、高層オフィスビルの鉄骨群を見上げて撮影しました。
日比谷通りの歩道をウロウロしていると、トレーラートラックが工事現場内に入っていきました。荷台に積載されているのは、もしかして高層オフィスビルの柱か梁に使う鉄骨でしょうか。
再開発工事区画の敷地の北西角前にやってきました。1年ほど前はまだ更地状態だったのですが、この1年ほどで周辺の景色が一変してしまいました。
再開発区画の敷地北側を通っている道路を東側へ向かって散策し、日比谷シャンテ方向へ向かいます。
東側(銀座側)へ向かってしばらく歩くと視界が開けて、商業施設の「日比谷シャンテ」前にやってきました。34度越えの真夏日だったので、この周辺も人通りは全くありませんでした。
日比谷シャンテ前の地下鉄との連絡通路工事ですが、まだやっていました。3か月ほど前と比べると、工事の規模が幾分は小さくなっているように思えました。
北東側から「(仮称)新日比谷プロジェクト」の再開発工事現場の全景を撮影しました。日比谷シャンテ前の道路や歩道も、再開発工事に合わせて再整備されることになります。
北東側から、高層オフィスビルの鉄骨群の低層階部分を撮影しました。こちら側が、高層オフィスビルのオフィスロビーや商業施設の正面玄関が設置されることになります。
日比谷シャンテの周辺を少しウロウロしてみました。今までの日比谷地区内では見られなかったような、巨大な鉄骨群が出現しています。
北東側から高層階部分を見上げて撮影しました。うまく説明できませんが、人間の顔のほっぺたをへこませたような外観のデザインですね。
カーテンウォールのガラスが取り付けられている高層階部分をズームで撮影しました。散策時は気が付きませんでしたが、垂直方向に金属性のフレームが等間隔で取り付けられていました。
東側から「日比谷ゲートプラザ(仮称)」の都市型広場の整備工事現場の全景を撮影しました。
再開発工事現場の敷地東側の道路を撮影しました。JR有楽町駅から東京宝塚劇場や帝国ホテル東京への通り道となっています。この辺りは、以前と変わっていませんでした。
「ザ・ペニンシュラ東京」の敷地前から、高層オフィスビルの鉄骨群の全景を撮影しました。
再開発工事現場の地図です。