明日香石舞台から甘樫丘 本番の日 お天気がよくてホッ。
遠くから集まってくれました。
簡単に。主なものだけ。
石舞台周辺で草地の草花を見た後、イスノキの虫こぶ・イヌビワを観察。
イヌビワ 今年できた小さい果実 去年の果実も残っている。
イヌビワは雌雄異株と言われているが、果(果のう)は同形で、外見ではどちらかわからない。
普通、雌の果のうは夏に熟し、鳥に食べられたりしてなくなる。
冬を越してこの時期まで果嚢が残っているのは雄株と思われる。
イヌビワはイヌビワコバチと共生するという。
雄の果のうでコバチが育つ。
コバチが見えるか? 果のうを切ってみたがよくわからなかった。
イヌビワはイヌビワコバチを育て、代わりに花粉を運んでもらう。
複雑な仕組みが成り立っている。
アオキの虫えい果(虫こぶになった果実)もいっぱいついていた。
ハナイカダ 雌雄異株で、雄花 雌花もあった。
ウグイスカグラ 花が終わって小さい果実があった。
果実のつく部分に綿毛のようなものがついているものがいくつかあった。
何かな?
ヒイラギの果実あり。
下見で満開だったナツグミは花が終わっていた。
ゼニゴケ
無性生殖をするが条件がよければ有性生殖をする。
ここでは雄器と雌器が接して生えていた。
コウヤマキ
イヌマキと葉の付き方を比べる。
葉は2つ合わさった針葉。
束生状に見えるが、茎を見ると葉が螺旋状に付いているのがわかる。
枝先の葉の中心には今から伸びる芽がある。
山沿いではちょうど食べごろのものがあって、齧った方もいたが、ここでは伸びて葉がたくさんついていた。
葉柄の基部には花外蜜腺がある。
ホウチャクソウの群生にも出会う。
ムラサキケマンはもうほとんど果実。
熟すとちょっとした刺激でパチンと弾けて種を飛ばす。
遠足シーズンで、通りかかった小学生にムラサキケマンを持たせるとパチパチ弾け、予想通りビックリしてくれた。
次に、マイマイガの幼虫の背中に、寄生していたコマユバチの蛹の抜け殻をつけて歩いているのを見て「きゃあ」っと声をあげて逃げて行った。
やっぱりダメか。
ハコベの尖った種子はルーペや、スタッフ仲間が持って来てくれた実体顕微鏡で観察。
遠くにキジを見つけてくれたり、教えてもらうことも多い。
オオタネツケバナと思っていたのが、ニシノオオタネツケバナと教えてもらった。
ヒラドツツジの白い花
白くみえるのは花弁の中に小さな空気の泡があるためで、それを押しつぶすと花弁は透明になる。というのは初めて知った。
メンバーには鳥・虫・雑学・・いろんな達人がいるのでうれしい。
バスの時間に合わせて解散