能勢で定例会。
能勢妙見口から車に分乗して、古民家に移住して銀寄栗の森の保全などをしている、会のメンバーのお宅へ。
敷地内に22本あるというクリの木。
ちょうど栗拾い最盛期。
メンバーが散らばってコンテナと各自火ばさみを持ってクリの木の下へ。
こんな立派なクリも。
田舎育ちの私、実は栗拾いは初めて。うれしい~。
足でイガを踏んでコロッと大きいクリが出て来るのは感動。
収穫したクリ
クリを拾った後はイガをまとめて置き、後で庭に運び込む。
ひとしきり拾った後、私は分別斑に移動。
拾ったクリが入った籠が次々運び込まれる。
ここでは、先ず、虫食いや傷のあるクリを除ける。
これは大事な仕事。
買った時、虫食いや傷があったらイヤですからね。信用にも関わる。
そして、大きさ毎に仕分け。
大きさ・重さの規格によってM・L・2L・3Lに分ける。
3.5㎜の穴を通らないものが「2L」
重さでも規格では、例えば3L=33g以上(大きさ39㎜以上)
片付いたと思ったら次の籠が運び込まれる。
だんだん慣れてきた。
ネットに入れて出荷票を入れて完成。
銀寄栗
特徴はどっしりとした形。表面には艶があり、お尻が大きく、境目がはっきりしているこんな形。
江戸時代の飢饉の時に、多くの銀(お金)を寄せたことが名の由来の高級栗
銀寄栗はクローンで自家受粉しないので、受粉樹として他のクリを植える必要があるのだとか。
これをメンバーが分けてもらうことになり、大きい2Lに人気殺到。
(もっとたくさんあった)
2グループに分けてじゃんけんで争奪戦。勝った人の歓声が上がっていた。
私はLを1袋買った。これで充分大きくて立派。
中には3袋も4袋も買う人もいた。
午後は活動地「銀寄栗の森」へ。
関係者以外は入れない所。
途中でヒミズ(モグラの仲間 小さい)の死骸があった。
獣除けネットを張ったり、草刈もされて荒地が回復しつつある。
毎月第3土曜が活動日だそうだ。
今日は作業を指導して下さっている先生の案内。
水路の復活や補修もされ、所々に水たまりのような所があった。
白い花は、同じ能勢地区に自生していたのを移植されたヒツジグサ。
違う水たまりでは、トノサマガエルの死体。
ミズカマキリがたくさん見えた。(藁クズのようで写真は撮れなかった)
ミズカマキリは肉食性。このカエルもミズカマキリの餌食となったようだ。
口吻を突き刺し、消化液を送り込んで、溶けた肉汁を吸うらしい。
マツモムシもいたようだが私は見逃した。
水路横ではヤマカガシ(ヘビ)がトノサマガエルの後ろ脚をくわえている所にも出くわした。
前脚で頑張って少し出てきたが、ついには草むらに引っ張り込まれてしまった。
古井戸 他にもあるそうだ。
山の上の池を見に行く。
小さな池。今は水はなかった。雨が続くと貯まるのだろう。
自生のクリの木 古木。元は栗林だったところ。
このあたりのクリの古木では、ハリブトシリアゲアリが営巣し、アリと共生するキマダラルリツバメが生息する。
銀寄栗林を再生して、この豊かな里山を未来に繋ぐことを目指して活動しておられる。
植生も徐々に復活しているらしい。
「里山は人間が生活するために手をかけてきた自然。放置された所を戻してやるとよみがえる。活用の場を作ることが大事」と先生のお言葉。
草むらの中に点々とシンジュ(ニワウルシ)の幼木。
これは親玉的存在。繫殖力が強い植物だ。
皮を剥いであった。その下から萌芽が見られる。
大きくなった萌芽は根元から切り落とす。そして小さいのは残すのだとか。
小さいのが成長してきたら、それを切り落とす。
これを繰り返して木を弱らせる。・・とか。
伐ってしまった方が早いのでは?と思ったが、労力はかかるかも。
シンジュ(ニワウルシ)の葉にいた毛虫は「シンジュキノカワガ」
シンジュの葉を食べる中国原産のガの幼虫だそうだ。
里山保全グループの活動拠点となっているメンバーのお宅に戻る。
庭の一角の湿地にマコモが植えてあった。
マコモダケができていた。黒穂菌が住みついて肥大したもの。
能勢は寒い。今頃はちょうどよいが「11月からはストーブを入れます」
薪ストーブは気持ちよさそうだが・・寒さには弱いのでここには住めそうにはないな。
帰りも駅まで送ってもらう。ここから家までは2時間あまりかかる。
でも楽しかった。クリとお野菜をお土産に帰路につく。