久しぶりに西飛鳥の観察会。
アイスプラントのハウス見学 以前にも見学したことがある。
ハウスの中にはちょうど収穫時のアイスプラントが育っていた。
畑を作っておられる指宿さまにお話を伺いました。
アイスプラント(ハマミズナ科)
南アフリカ原産で、耐塩性が高い塩生植物として有明干拓地の塩分を吸収させ、土壌改良するために用いられた。
その後、サラダ用野菜として商標登録された。
地域により、プッチーナ(佐賀)・バラフ・クリスタルリーフ・シオーナ・
ソルトリーフ などの商品名がある。
葉は肉厚で、透明な粒々がある。茎にも粒々。
葉の表面
葉の裏面
この水玉のような粒々は土の中から吸収したミネラル分が蓄えられている「プラッター細胞(塩嚢細胞)」というもの。
水耕栽培されることが多いそうだが、土で栽培することもできる。
その場合、土に含まれる重金属などを吸収してしまうため、栽培にあたっては「土壌に有害な重金属が含まれていないか」検査してもらうとのこと。
海岸など塩分濃度の高い場所に生育するものだが、畑の土壌に塩分はないため、収穫までに4%~5%の塩水を何回か株元に与えるそうだ。
虫も付きにくく、無農薬で育てているという。
試食させてもらった。そのままで食べてもほんのりと塩分を感じる。
見た目もかわいいし、シャキシャキした食感も面白い。
ミネラルやイノシトールなど様々な栄養素も含むらしい。
11月下旬に種まきして、4月下旬ごろまで収穫できるという。
5月に入り花が咲く頃になると苦みもでてくるので収穫は終わり。
どんな花が咲くのだろうと調べたら、マツバギクに似た白い花だった。
マツバギクも同じハマミズナ科だ。
こちらでは、種も自家採種しているとのこと。
種は極小で、種を蒔く時には細かい砂?土?と混ぜて撒くそうだ。
そんな蒔き方があるのを初めて知った。
帰りに、アイスプラントを2袋買って帰った。
翌日の朝のパンに挟んだり、夕食のサラダに加えたりした。
休耕田でタコノアシを2か所で見た。
ソシンロウバイの自家受粉を避ける仕組み「雌性先熟」を観察
牽牛子塚のそばを通って・・
山裾に作られた「ショウガ穴」新ショウガを保存しておく穴
左はショウガを埋めてある穴。 右は使われていない穴
ケンポナシの木
右)ケンポナシの枝(以前に拾ったものを見せてくださった)
肉質に太く変化した果柄は、昔は子供のおやつになったらしい。
メンバーの中にも食べたという人がいた。
私は食べた経験はなく、大人になってから食べた。
食べられる状態の果柄を拾うには少し時期が遅いが、枯れた果柄を見つけた人もいた。
ニワウルシ(シンジュ)の枝にシンジュキノカワガの蛹の繭が付いているのを見ることができた。(◯で囲んだところ)
蛹はこの厳しい冬を越せるだろうか。
畑に葉の枯れたパパイアがあった。枯れてしまうのか?冬越しできるか?
枝を切り詰めたイチジクの幹が白い。
カミキリムシなどの侵入を予防するために「石灰乳」を塗ってあるらしい。
マルコ山古墳でお弁当を食べて引き返す。
葉を落とした木梢にスズメの群れ。
高取川沿いに植えられているサクラの根元にクビアカツヤカミキリのものらしいフラスがあちこちに見られ、気になる。