雨で、高田の病院へ迎えに来てもらったついでに「飛鳥のやさいさん」に教えてもらった丹波佐吉作の狛犬の「台座」を見に行った。
反省 コメントに場所をちゃんと書いてくれてあったのに・・いい加減に「ラーメンのかもくらの裏あたりだって」と言ってしまった。
あちこち探索しているうちのアッシー君「行ったことあるわ。かむくらの裏に神社あるけどちっちゃいで~」と言いながらそこへ。
ほんまに小さい社があるだけで神社名もなく、狛犬らしいものはない。
調べると「広陵町阿部の太神宮」と地図に書いてあった。
ここじゃないなあ。狛犬は見当たらない。
「環濠はあるけどなあ」というと、この辺はあちこちに環濠集落があるよ。とのこと。
「あそこかなあ」と次に連れて行ってくれたのは、「かむくら」からは大分離れたところ。
鎮守の森に囲まれた神社。大和高田市藤森(帰りに撮影)
鳥居に「十二社神社」の扁額。ここや。
息子は来たことがあるらしいが、私は初めてきた。
十二柱神社(大和高田市藤森)
大木に囲まれた由緒のありそうな神社。狛犬も見えた。
境内に建つ建物は「慈雲寺(観音堂)」
木造十一面観音立像・木造二天王立像があり、高田市指定文化財になっているとの説明板があった。
かつては大規模な寺院があったようだ。
再建狛犬と丹波佐吉の台座
狛犬2体は後年復元されたもので佐吉の作ではない。(後に記す)
台石と狛犬は明らかに石材が違うのがわかる。
台坐の表側には「奉」「献」の文字が深々と彫られている。
この字体や彫り方から、銘はないが台石の文字は丹波佐吉作とされている。
写真上部の狛犬と一体の台座「平成五年一月吉日再建」と書かれている。
写真下部の「台座の裏側」には「安政五年十二月吉旦 (きったん=よい日=吉日の意味))」と彫られている。
もう1体の台座裏には奉納者の名前がある。
それにしても、丹波佐吉作かもしれない元の狛犬さんはいずこへ・・・
十二社神社 拝殿 遅まきながらお参り。
説明板によると本殿がすばらしいらしい。
本殿は、横の境内社の近くから覗くことができた。
本殿は鮮やかな色の残る凝った組物が見える。
説明板によると、国指定重要文化財(R4.9.20)になっているとか。納得。
境内社 小さいながら組み物があり、木鼻には象が施してある。
境内の灯籠に「談山大権現」の文字。
『明治期以前の藤森は多武峰の社領であり、中世末以降、年貢として当村産の米を談山神社に収納していた』ネット
こんな離れた所まで多武峰の力が及んでいたのか。
境内には灯籠などの石材がたくさん転がっていた。
藤森環濠 環濠には水利と村落防衛の意味があったらしい。
大和高田には藤森の他、有井・池尻・土庫・岡崎・磯野などに残る。
ついでに知らない所へ行けてラッキ~。
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