①夕方、見慣れぬトンボが2階の居間にとまっていた。
ベランダのガラス戸を開けた時に入り込んだようだ。
体は灰色。翅の先に小さい縁紋がある。 何トンボかな?
卵の塊を尾の先に付けていた。雌だ。
図鑑で調べてみたがわからない。
弱っているのかおとなしいので、いろんな角度から写真を撮れた。
そして、友人に写真を送ってお尋ねした。
・・が、わからないという。
灰色のトンボにナニワトンボがいる。大阪で何度か見たことがあるが・・
こんな住宅地でそんなに変わったものがいるとも思えない。
そこで、博物館にお尋ねした。
後日の返答で「シオカラトンボの雌 普通種です」の回答あり。
同時期に写真を見てもらった昆虫部会のメンバーからも「シオカラトンボの雌。雌にも雄のような銀色型のものが存在するらしい」との返答あり。
シオカラトンボの雌は「麦わらトンボ」といわれる黄色いのしか知らなかったが、こんなのもいるんだと納得した。
②ベランダのケチョウセンアサガオ
咲いた花を観察していたが・・
昨日、それまで咲いていなかった花が夕方に咲いた。えっ?
そして今日、昼には咲いていなかった奥の花が開いていた。
何気に咲いた所だけ見ていたが・・
夜咲きなのかあ~。初めて気づいたのだった。
午後の水確率は高いが、申し込んでいた博物館行事は実施された。
長谷山口神社の下で初瀬川(大和川)の川辺に降りる。
長靴の用意している人は川中、他の人は草地で、生き物や植物を観察。
カワムツやドンコやハゼなどの魚
コオニヤンマのヤゴやアサヒナカワトンボのヤゴも見せてもらった。
草むらでは、ツルヨシやジュズダマ・ミゾソバなどなど・・
つる性の寄生植物、ネナシカズラもあった。果実になっていた。
ヤブツルアズキの果実 種子(豆)は赤くない。
長谷寺そばで休憩。お約束通り?小雨が降ってきた。
連歌橋を渡って・・山へ。
きつい登り階段を山へ登っていく。
今日の募集案内に「距離は長くはないが、適度なアップダウンがあります」って書いてあった。
これが適度?フウフウ・・
階段途中でお弁当を食べ、まだ登り。
この辺も来たことがあるはずだけど、こんな山道は登った覚えがない。
到着したのは與喜天満神社 ここは来たことがあるわ。
今、登ってきたのは裏参道のようだ。
與喜天満神社の奥の森は「与喜山暖帯林」として天然記念物に指定されている。
奥にはいかなかったが、近くにあったカギカズラを観察。
こんなところにカギカズラがあるのは知らなかった。
そして、このゆるい階段を下ってきた。これが表参道。
前はここから登ったのだった。
下ったところにある空き地は「与喜寺跡(長谷寺の子院があったところ)」
泥のところにイノシシの足跡があった。
イノシシは蹄が2つに割れた「偶蹄目イノシシ科」
蹄の後ろ側に爪のような跡が2つある。(矢印)
これは「副蹄」といい、踵の部分にあるものと教えてもらった。
蹄の跡は見たことがあったが、これは気づいていなかった。
ネットで調べると、2つに割れた蹄は、人間でいうと、中指と薬指にあたり、副蹄は人差し指と小指にあたるようなものらしい。
イノシシは副蹄が地面に近い位置にあるため、跡が付きやすいとのこと。
そこから峠を越えて、道標のあるところまで降りてきた。
「右 くわんおんちかみち」長谷寺への近道であることを案内している。
街道の面影を残す道を歩いて、車道に出る。
左?へ折れて田んぼを下り橋の周辺でそれぞれに観察。
いい雰囲気のところで、田んぼの斜面にはサワヒヨドリやワレモコウやヤマハッカなど秋の草花が咲いていた。
ツリガネニンジン
休耕田にヒメアシボソの群落・アキノウナギツカミの群落もあった。
橋にはカタツムリが藻を食べた跡が面白い模様になっていた。
捕まえたコミスジの幼虫を見せてもらった。
背中にイボイボのあるツチガエル。
同じく背中にイボイボのあるヌマガエルと共に、どちらも「イボガエル」とも言われる。
ツチガエルのお腹は、細かい斑紋があって黒っぽい。
いつも見かけるのは、お腹の白いヌマガエル。
ツチガエルはあまり見ないので、ツチガエルが見れたのが、今日一番のうれしかったこと。
2番目にうれしかったのは、ツバメ3種の巣が見られたこと。
長谷の町中の軒下に作られた「ツバメの巣」
もちろんこの季節にツバメの姿はない。
橋の下に、イワツバメの巣が並ぶ。
お椀を天井にくっつけたような形の巣。
巣はいくつかくっついているように見える。
入口は大きく開いていなくて、天井近くのすき間から出入りするそうだ。
イワツバメは渡らずに越冬するものもいるとのこと。
塒でツバメと一緒になることもないそう。
建物の高い軒下に作られた「コシアカツバメ」の巣。
トックリを横に切ったような形。
それぞれ見たことはあるが、1回で全部見られてよかった。
途中雨にも遭ったが、無事一日の行程を終えた。
近くなのに知らない所がたくさんあった。
長居公園
秋になって花が少なくなってきた。
賑やかに咲いていたサルスベリもだいぶ果実になってきた。
ヒトツバタゴ 3本とも果実がついている。
雌雄異株と思っていたが、雄株と両性株がある雄性両全性異株らしい。
ナラガシワ 今年は豊作のようだ。
大きい殻斗とどんぐりが落ちていた。
植物園
果実付きのケヤキの小枝
葉の付いた小枝が、翼の代わりとなって果実を散布する。
たくさん生えているのはワルナスビ
繁殖力はすごい。果実の付いたものもあった。
「ワルナスビ」の名は牧野富太郎博士が名付けた。
見つけた珍しい草の根を持ち帰り、植えたところ、広がって抜いても根絶せず難儀して、始末の負えない草に「悪ナスビ」と命名。
「うってつけの良い名をつけた」「一度聞いたら忘れられないだろう」と記している。 確かに・・
ワルナスビ 葉が黄色くまだらになっている。
これはナス科につく ミツユビナミハダニによるものだろうとのこと。
ひどくなると枯れることもあるらしい。
「悪ナスビ」にも弱みがあるようだ。
オリンピックオークと通称される木。どんぐりには長い果柄がある。
ベルリンオリンピックで三段跳びで優勝した選手が授与されたヨーロッパナラの苗木を持ち帰り、母校の京都大学に植えたのが始まり。
その木は枯れたが、そのどんぐりから育った若木が長居植物園に植樹された。
ドングリは交雑しているので、ヨーロッパナラそのものではない。
植えられた3本の木は、周りのコナラとの交雑を思わせ、コナラっぽい特徴も見られる。
アメリカデイゴが満開だ。
花弁の底には蜜があった。原産地ではハチドリが受粉を担うが、日本ではミツバチやハナバチが花粉を運ぶようだ。
少ないが、果実もあった。
カミヤツデ 茎の断面 髄は白い。
この髄をカツラ剥きにして紙をつくるそうだ。
もっともこんな細い茎ではないが、不思議な紙の作り方だ。
作った紙は造花や水中花などにも加工されるようだ。
キッチンガーデンは面白い。
シカクマメ おいしそう。
バターナッツ カボチャの1種 食べたことがない。
ゴマ 普通のゴマの花は薄紫だが、白ゴマの花は白かった。
これを「食べるゴマ」にするにはすごく手間がかかる。
ローゼル 先日も活け花にしてあるのを見た。
ハイビスカスティーの原料にもなる。
つぼみか花かがわかりにくい。
ひとつ赤いガクを取ってみたら果実だった。若い種子もあった。
天の川を渡った右奥の木立の中に見える赤い果実は・・
イイギリ 好きな木の1つです。
事務所の横のグリーンカーテン
ビールの香りづけでおなじみのホップ 雌果序
調べてみると、ビールづくりに使用されるのは、受粉せずに熟した雌果序を使うそうだ。
雄株も一緒に植えると受粉して果実を作るために香り成分が弱くなるらしい。
なので、雌雄異株でも植えられるのは雌株のみだとか。
近くでハクショウがあった。
マツ科とは思えない斑模様の幹
入口に近い、水生植物や熱帯植物を観察。午後は山の方も回った。
大好きな熱帯性植物。また別途に来てゆっくり見たい。
たくさんの植物の中で、私の偏見による紹介です。
熱帯スイレン温帯スイレンの鮮やかな花が目立つ水生植物展示
しわしわ トゲトゲのオニバス
パラグアイオニバス 葉縁が立ち上がった姿はおなじみ。
大きいつぼみもあった。香りのよい白い花が咲くそうで、もう少し後でくれば花が見られたかも・・と残念がっていたが、説明板を読むと、花は夜に咲くという。そうか~残念。
水池の端に何と、サガリバナ。花が残っていた。一日花。
何回か見たことがある。
ここでは無理だが、水に落ちてゆらりゆらりと流れていくのは幻想的だ。
おなじみのアサザ
ガガブタ 昔、水鉢で育てていたこともある。
トチカガミ
ミズアオイが見ごろだった。
タコノアシ 早くも紅葉して茹でダコ状態。
うちのタコノアシはまだ赤くなっていません。
斜面にハネセンナ
ミズネコノオ 初めて見た。希少な水生植物
森の入口あたりに植栽されているブラジルヤシ
果実がいっぱい落ちていた。
果実は甘酸っぱい。以前に味見したことがある。
チャンチンモドキ これも果実がたくさん落ちていた。
この果肉も食べられる。
・・とはいえ、ブラジルヤシもチャンチンモドキも、肉離れは良くなくて繊維が多いので、しゃぶるぐらいです。
アイナエ 極小の植物。
花はわかったものの、葉は草に紛れてよく見えない。
名は聞いたことがあるぐらいで、花をしっかり見たのは初めて。
芝生の中のこんな小さい花を見つけたのは誰ですか?
最近のうちの庭
カラスノゴマ こぼれ種から。遅まきながら花が咲いた。
オオセンナリ 大きく育ってきたが花はまだ。
ムラサキゴテン
10月4日メロン 果実が育ってきた。
縦3㎝ 幅3㎝
果実に毛があることに気づいた。
マルバアサガオ ピンク
ピンク 少し濃い筋模様
マルバアサガオ 濃いピンク
マルバアサガオ 青
ニオイタデも咲いている。
うちの庭のケチョウセンアサガオ(アメリカチョウセンアサガオ)
落としておいた種から芽生え、次々咲いています。
10月4日 花の落ちた後、トゲトゲの子房が見えた。
このまま成長すれば、あのトゲトゲ果実になるはずだが・・
受粉が出来なかったか、いつの間にか落ちてしまった。
10月6日 つぼみの先がかわいい。花弁が縦に巻き重なっている。
3月6日 花弁がほどけていく。
この花の咲いた写真は撮っていない。
次々咲く花を見ていたが・・
10月10日夕方17:56 昼には咲いていなかった花が咲いていた。
ん? この花は夜(夕方)咲きなのか?
咲く時間は気にしていなかった。
ちょっと気にかけて見てみようと思った。
10月11日午前10:32 夕べ咲いた花 咲き続く。
後ろには蕾が控えている。巻がゆるくなってきた。
10月11日17:56手前の花(10月10日夕方17:56開花確認)、まだ咲いている。
一日花とは言えないのか?
後ろの花、やっぱり夕方に咲いた。
10月11日23:14 手前の花(10月10日夕方17:56開花確認)少し萎みかけてきた。
後ろの花開花中。
10月12日夕方16:27 手前の花(10月10日夕方17:56開花確認)しぼんでいた。
朝萎みかけていたので、日中~夕方のうちに萎んだようだ。
後ろの花(10月11日17:56開花確認)はまだ咲いている。
ここまでで、わかったことは
・花は夕方に咲くということ。
・10月10日夕方17:56開花を確認した花は、10月12日日中~夕方に完全に萎んだ。
あ~中途半端。
ずっと見ていられないので・・
気がついたら咲いている(開花時間不明)
気が付いたらしぼんでいる。萎んだ時間も正確にわからない。
天気の加減もあるかもしれない。天気の記録も必要だ。
能勢で定例会。
能勢妙見口から車に分乗して、古民家に移住して銀寄栗の森の保全などをしている、会のメンバーのお宅へ。
敷地内に22本あるというクリの木。
ちょうど栗拾い最盛期。
メンバーが散らばってコンテナと各自火ばさみを持ってクリの木の下へ。
こんな立派なクリも。
田舎育ちの私、実は栗拾いは初めて。うれしい~。
足でイガを踏んでコロッと大きいクリが出て来るのは感動。
収穫したクリ
クリを拾った後はイガをまとめて置き、後で庭に運び込む。
ひとしきり拾った後、私は分別斑に移動。
拾ったクリが入った籠が次々運び込まれる。
ここでは、先ず、虫食いや傷のあるクリを除ける。
これは大事な仕事。
買った時、虫食いや傷があったらイヤですからね。信用にも関わる。
そして、大きさ毎に仕分け。
大きさ・重さの規格によってM・L・2L・3Lに分ける。
3.5㎜の穴を通らないものが「2L」
重さでも規格では、例えば3L=33g以上(大きさ39㎜以上)
片付いたと思ったら次の籠が運び込まれる。
だんだん慣れてきた。
ネットに入れて出荷票を入れて完成。
銀寄栗
特徴はどっしりとした形。表面には艶があり、お尻が大きく、境目がはっきりしているこんな形。
江戸時代の飢饉の時に、多くの銀(お金)を寄せたことが名の由来の高級栗
銀寄栗はクローンで自家受粉しないので、受粉樹として他のクリを植える必要があるのだとか。
これをメンバーが分けてもらうことになり、大きい2Lに人気殺到。
(もっとたくさんあった)
2グループに分けてじゃんけんで争奪戦。勝った人の歓声が上がっていた。
私はLを1袋買った。これで充分大きくて立派。
中には3袋も4袋も買う人もいた。
午後は活動地「銀寄栗の森」へ。
関係者以外は入れない所。
途中でヒミズ(モグラの仲間 小さい)の死骸があった。
獣除けネットを張ったり、草刈もされて荒地が回復しつつある。
毎月第3土曜が活動日だそうだ。
今日は作業を指導して下さっている先生の案内。
水路の復活や補修もされ、所々に水たまりのような所があった。
白い花は、同じ能勢地区に自生していたのを移植されたヒツジグサ。
違う水たまりでは、トノサマガエルの死体。
ミズカマキリがたくさん見えた。(藁クズのようで写真は撮れなかった)
ミズカマキリは肉食性。このカエルもミズカマキリの餌食となったようだ。
口吻を突き刺し、消化液を送り込んで、溶けた肉汁を吸うらしい。
マツモムシもいたようだが私は見逃した。
水路横ではヤマカガシ(ヘビ)がトノサマガエルの後ろ脚をくわえている所にも出くわした。
前脚で頑張って少し出てきたが、ついには草むらに引っ張り込まれてしまった。
古井戸 他にもあるそうだ。
山の上の池を見に行く。
小さな池。今は水はなかった。雨が続くと貯まるのだろう。
自生のクリの木 古木。元は栗林だったところ。
このあたりのクリの古木では、ハリブトシリアゲアリが営巣し、アリと共生するキマダラルリツバメが生息する。
銀寄栗林を再生して、この豊かな里山を未来に繋ぐことを目指して活動しておられる。
植生も徐々に復活しているらしい。
「里山は人間が生活するために手をかけてきた自然。放置された所を戻してやるとよみがえる。活用の場を作ることが大事」と先生のお言葉。
草むらの中に点々とシンジュ(ニワウルシ)の幼木。
これは親玉的存在。繫殖力が強い植物だ。
皮を剥いであった。その下から萌芽が見られる。
大きくなった萌芽は根元から切り落とす。そして小さいのは残すのだとか。
小さいのが成長してきたら、それを切り落とす。
これを繰り返して木を弱らせる。・・とか。
伐ってしまった方が早いのでは?と思ったが、労力はかかるかも。
シンジュ(ニワウルシ)の葉にいた毛虫は「シンジュキノカワガ」
シンジュの葉を食べる中国原産のガの幼虫だそうだ。
里山保全グループの活動拠点となっているメンバーのお宅に戻る。
庭の一角の湿地にマコモが植えてあった。
マコモダケができていた。黒穂菌が住みついて肥大したもの。
能勢は寒い。今頃はちょうどよいが「11月からはストーブを入れます」
薪ストーブは気持ちよさそうだが・・寒さには弱いのでここには住めそうにはないな。
帰りも駅まで送ってもらう。ここから家までは2時間あまりかかる。
でも楽しかった。クリとお野菜をお土産に帰路につく。
墓参りのついでに・・
多武峰近くの「不動延命の滝」に立ち寄る。
落差5~6mあるそうです。
そばに脱衣場のような小屋があり、滝行をされることもあるのか?
近くに行くと水しぶきが霧になって漂ってくる。
もっと暑い日にくればよかった。
お墓参りの後、稲渕・栢森の方へ。
先日、この奥に行くと見られると聞いたヒメウコギ。
探してみたが、見つけることが出来なく、残念。見逃したか・・