AOI日本で放送!!!
AOIが公式動画を出していたのをちょこちょこと見ていたので、「これは・・・」と覚悟をしていたのですが、思ったより、いい映像でほっとしました。CS放送に関わらず、日テレプラスさんが与えられた素材を丹念に再編成してくれたお陰だと思います。MCが何を言っているかも、翻訳してくれているし、いつもの如く、解説もなく、ショーにどっぷりと浸ることができます。以前から、AOIは(テレビでも)お金を払っても観たいショーだと思っていましたが、お金を払った先が日テレプラスさんでよかった、と思いました。で、締めくくることが、どうしてもできない。ステファンの演技の画像の乱れ…、あれ、絶対スイスではないでしょう?どうして???
他はカロリーナとフロランとエンディングとかだったかな。とにかく、ステファン、次の放送までには何とかしてけろ!
私が思っていたより、多くの歌手がいたことにびっくり。生歌・生演奏の共演は本当に贅沢なショーで、スイスのリッチな人々の季節の風物詩になりつつあるんだろうなと思いました。残念だけれど、これを日本にそのまま持ってくるのは無理だとわかる。ダンサー、ミュージシャンの数が半端ではないし、ライティングのハイレベルさも日本では見られないもの。それに、ビッグゲストとして過去に迎えられた歌手の面々は今の日本ではどれだけ集客力があるか未知数なところ。(60年代~80年代頃の方が海外のミュージシャンは今よりポピュラーだったと思う。)日本の歌手を呼んだ昭和歌謡調の日本公演は物悲しい。そして、このレベルを維持する大会場での価格のチケットがどれだけ売れるか大いに疑問である。だから、こうして、スイスの映像を輸入するのが今の時点でベストなんだと思う。
これほどのショーに、主催者側が高橋君に最大限のリスペクトをしてくれたことを本当に嬉しく思うし、高橋君が留学前に参加した最後の舞台であり、私が目にする最後のショーがAOIでよかったと思う。(訂正*東日本大震災のチャリティ演技会が最後が正しく、比較対象になるものでもなく、こちらが本当の最後になるのが、彼らしくあると思います。)
順不同、敬称略。
ショーはセット等、一番お金がかかっているチューリッヒ公演のもの。
人型アンドロイド的なダンサーのキャラクターがショーの進行・潤滑油になっています。
アンドロイドの存在と打楽器だけで踊るカロリーナ、我らがフィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフはすごくマッチしていて、ショーの1つのカラーを作り出していて良かったです。
アモディオ
リンクに映し出されるライティングがすごくきれいで、しっとりしたナンバーとマッチしてステキでした。
1つ1つの作品に合わせて、絵であればそれにあった額縁、本であればそれにあった装丁をしてくれているショーですね。
ロシェット
男性3人組を従えて。
楽しいナンバーで観客とコミュニケーションとったり、3人にリフトされたり、お客さんが自然と手拍子を始めるステキなナンバーでした。バンクーバー以降4年以上経過しているけれど、衰え知らず、これだけステキなショーナンバーを滑る女子スケーターはなかなかいない。今、ロシアとアメリカの女子が台頭してきていますが、このショーに出るにはまだまだ経験が必要だな、と、ロシェットを見てつくづく思いました。
パパダキス&シゼロン組
実は世界選手権、アイスダンスはちらりと見ました。このカップルは技術を音楽に溶け込ませる新時代のカップルだと思いました。少し、昨年のペシャラ&ブルザの心中に思いを馳せてチクチクしながら。競技だけでなく、AOIをステファンと共に支えていくカップルになるのだと思います。
これ、チーズマン氏の振り付けか?
ストルボワ&クリモフ組
ロシアの正統派カップルのイメージ。
ヴァーチュ&モイヤ組
おもしろい形のリフトを多用したプログラム。アイスダンス2組、ペア二組で、差別化なのか、競技で使えないような、アクロバティックなテクニック。
高橋大輔
3組のカップルがタンゴを踊りだし、フィニッシュした瞬間に中央に立ち上がる、凝った演出。
AOIの主催者がこのプログラムを待っていてくれた気がする。
そして、AOIという舞台でも、一人だけ踊りながら滑るスケーターであることを確信する。久々にショーを最初からきちんと見てきたので、その存在感の違いを強く感じる。
ここでアンドロイドが「彼の父親が自分たちを作った」みたいなことを言っていた気がするのですが、彼とは高橋君のこと?
サラ
最後のショー。
小さな女の子が滑るところから、始まるのは、サラの成長を意味しているのでしょう。
すごくいいプログラムですね。
サラが海外のインタビューで荒川さんと高橋君について語っているのを読んだ時、お気に入りのスケーターがお気に入りのスケーターをリスペクトしてくれていることが嬉しくて、サラが好きで、応援していてよかったなぁ、と、しみじみ思ったものです。
ステファン
観客がステファンを待ちに待っていたのが、分かります。
しっとりした歌にしっとりとしたスケーティング。フレンズ+でSOIのアレン氏が「よい成績を取ればショーに出れる」と言っていましたが、それはきっかけに過ぎず、その後、肩書きは忘れてパフォーマーとして、観客を引きつけなければならない。ステファンは多分、そう言う意味でヤグディンやキャンデロロも到達していない領域に到達してしまったな、と思います。高橋君もその域だと思っている。
思えば、東京ワールド2007年の時、ステファンのFSを見ると、彼はあのFSで競技からARTへと移行してしまったのだと感じます。
ステファンを語る上で欠かせない「ポエタ」。月日が経って、後半に4回転を跳んだことは忘れられても、あのパッションはずーっとスケートファンの心に残るのだと思う。そして、ステファンがいたからこそ、高橋君の芸術性も、二人して前人未到の域に上り詰めているんだと思う。
他にもスケーターだけでなく、ダンサーとミュージシャンのコラボも間間に入っていて、それぞれ魅力的でした。ダンサーに対してバックダンサーという言葉では失礼なくらい、ショーの大切な存在。歌手とアフリカンダンスみたいな楽しいのもよかった。
恐らく2部。
カナダの3人組。
医療用のを着て「TIME TO SAY GOODBYE」これが、実に綺麗に踊っているんだな・・・。そして、ばっと脱いだら、ビキニパンツ。それでも、綺麗なところがカナダらしい。ジョアニーとのコラボもあり、カナダ勢大活躍です。
ネリーの登場。
「I Like A Bird」はダンサーとエアリアルと群舞スケーターのコラボ。とても爽やかで一服の清涼感をもたらすステキな演出でした。(これ、わりと見返してしまう)ダンサーの動きが、オリエンタルで素敵。お立ち台が動く時、ネリーを固定させるため、腰をつかんでいる人の立ち位置が恋人っぽくもあり、MANEATERとは支え方が違うのは演出だと感じた。
フロラン、カロリーナの歌手とコラボするプログラムはチーズマン氏の振り付けだろうか?
ヴァーチュ&モイヤ
壁を使ったプログラム。
競技とは違うユニークなプログラム。
今回はカナダスケーターが多く、歌手もカナダ人。AOI,カナダ公演狙っているのか?とチラリと思う。
高橋君「Turn Off The Light」
生歌でのスケートはバラードが一番やりやすいだろうし、せいぜいミディアムテンポのプログラムがいいところ。高橋君以外のスケーターが皆そういう曲で滑る中、彼に与えられたプログラムはアップテンポ(で途中で切り替わったりする)彼は一人すごいスピードで滑りながら歌うように踊り、ローザンヌ、ダボスとコラボするに従ってネリーもセッションを仕掛けるようになってくる。毎回歌い方を変えられるのはスケーターにとっては大変なこと。でも、彼は歌の芯を捉える天才で、即座に合わせてくる。これほどのセッションを見たことがない。テレビ画面で観ると、スピンの腕の動きが音楽にのっていることもわかります。
AOIのフロントマンが記者会見で彼の名前をわざわざ出したのは、リクエストしたこの曲のプログラムに高橋君が期待以上の作品を引っ提げてきたからでは?と思わせるほど素晴らしいセッションでした。荒川さんの「On The Radio」同様、AOI独占のプログラムになるのか?
ちなみに、ローザンヌ公演で高橋君がはけたところで、スコット(恐らく、衣装と頭の感じで推測)がハイタッチを求めている。テッサとスコットはメディア向けのリップサービスとかではなく、こうやって、高橋君との関係を偶然垣間見ることができるのは嬉しい。(動画をUPして下さった方、有難うございます。
MANEATER
高橋君でノリができた会場をさらに盛り上げるMANEATER。
テレビで観てこれは、実はサラのためのプログラムだったのだと気づく。
公式動画では、ステファンとサラしか映っていないようなものだったはず。テレビでみると、主役はサラなのだ、と気づく。サラこそが、MANEATER。
日本の放送ではそこへ、高橋君とロシェットがちょいちょいカットが入ってくれて嬉しいけれど、ヴァーチュ&モイヤですら、ほとんど映っていないのが・・・。ただ、スコットはステファンと高橋君に囲まれて、色気出せない北米タイプ…いや、両隣がフェロモンばらまきすぎてるだけです。
会場では、どの位置からでも、ゴージャスなコンビを観ることができるのも贅沢だと思いました。
放映権を持つということはこういうことなのだなー、と思った放送でした。
それにしても、高橋君の相手がロシェットで本当によかった。背格好も合っているし、今シーズン高橋君が組んだ中で最高の組み合わせだったと思う。二人が組んで歩く時の高橋君のヤサ男っぷりと、ロシェットのゴージャスさがいい。金髪を振り乱す感じが、曲とあってます。それに、アスリートらしい筋肉がある締まった体だから、嫌ないやらしさがないところがいい。
ステファンのサラへの手の回し方が色っぽい。。。動くお立ち台に座って、隣の膝を叩くという、なんて、振り付け!さすがの欧米人も遠慮気味、でも、テッサがわりと素直に高橋君の膝を叩いているのと、高橋君もロシェットの膝をだんだん叩くようになったのは、パートナーへの安心感では。二人との目配せの雰囲気もよく、いい席だったねという感じ。カオスの後のはけかたも、ロシェットやスコットと楽しそうで、動画をupしてくださった方、本当にありがとうございます。
ボロソジャー&トランコフ「STARS」
曲のタイトル通り、星がちりばめられたようなリンクで滑る二人。最後は天井から、火花が流れ星のように二人に降り注ぐ。これこそ、AOIという、セット、スケート、歌が一体になったプログラム。
ステファン
ネリーの歌に合わせてしっとりと。スケートも素晴らしいんですが、最後にネリーのところまで駆け上がって、ハグするところ。「ここまでが演技ですよ」的な上手さが彼にはあるんですね。
このショーのレベルのオオトリがステファンというのは本当に納得がいくもので、自国にこんなショーがあり、自国の観客が引退後もこれだけ愛してくれて、そして、彼の芸術性を理解できるレベルの人たちであることを心から羨ましく思う。
エンディング
ネリーは五輪とサッカーW杯とどっちも歌っているのね、すごい。
この明るい曲はいいですね。フレンズもエンディングは明るいのが好き。
スケーターがいなくても、ダンスと歌の時も素晴らしくて、久々に最初から最後まできちんと見たショーでした。
フィギュアスケートTV×小塚選手
小塚君がジャケットにシャツで八木沼さんの横に並ぶ姿はすごくハンサムで、八木沼さんの投げかけに対する返事や相槌やコメントはすごくクレバーなもので、五十嵐氏のような安心感。遠い将来、NHKで解説をしている姿が目に浮かびました。髪を伸ばすのは珍しいけれど、似合ってますね。大人になったのだな。
15歳の時の映像、よかったです。この頃から、本当にスムーズで巧い。
今回、小塚選手の話を聞いて思うところありましたが、それを書くのはまたしばらく先のことにして、今は黙っていようと思います。
徹子の部屋×鈴木明子さん
五輪と病気の話しがメインになってしまうんだな、と思いつつも、同じ病気で悩んでいる人には、治して五輪に出場することすらできる、という明るい目標のように思える存在がいるということも大切なことだと思う。徹子さんの言うとおり、話し上手、そして聞き上手であると思うので、織田君同様、現在の活躍があるのだと思います。
ロイヤルブルーのワンピースがとても似合っていてステキでした。
Friends+蒲田さん
ガマダさんと読むのですね。
フレンズでは欠かせない存在の蒲田さんがご出演ということで楽しみでした。
今までで一番話しが弾んだ存在だったのでは?お仕事柄話しをテンポよく進めるのがお上手ですし、フレンズの仕事をきちんと取り組んでくださっているからこそ、ここまで会話が弾めるのだと思いました。それと、スタッフとスケーターとの距離が近い、ということが分かる距離感で話しをしているな、とも感じます。
幼少期からこの声だった、30才まで企業で勤めていた、という意外なエピソード。シェイリーンへのコールはビューティホーさん(私が勝手に名づけている)との張り合いだった!ということや、ジュベールのイメージの話しなど、聞いてみなければわからない。印象に残るスケーター?プログラムがフレンズ未出演の方ですが、なるほど、と思います。
フィギュアスケートの仕事はフレンズ(正確にはXOI)が初めて、とのことで、敷居の低い(?)ショーが最初でよかった、とつくづく思った、とのこと。蒲田さんの立場でもそう感じたんだな。。1つもプログラムが入っていなかったと思いますが、あっという間でした。
ちなみに蒲田さんのお仕事「大人のヨーロッパ街歩き」が結構好きで見ています。