先日、また歌舞伎に誘われて行ってきました。
私のところにまでくる話なので、きっと「歌舞伎教室なんだろうなー」と思って行ったら、
半蔵門の駅のポスターを指さされ、「
今日はこれ」
まさかと思いましたが、中村吉右衛門主演じゃありませんかっ!実は私は吉右衛門さんのファン。鬼平もみてました。
吉右衛門さんの歌舞伎を見る日がくるだなんて・・・
あまりにもテンションが上がりすぎ、お芝居が始まってもしばらく中村吉右衛門さんにしか目がいかない。
他の方がしゃべっていてもどうしても目が中村吉右衛門さんに行ってしまう。。。
これはいかんいかん、と思って物語に集中するよう心がけました。
今回は幕末モノ2つ。
「天保遊俠録」では中村吉右衛門さんは勝麟太郎の父親役。英才の麟太郎の将来を考えて上役の接待を画策するのですが・・・
という江戸っ子気質の父親役がぴったり。
そして「将軍江戸を去る」では吉右衛門さんは無血開城により、城を明け渡す将軍家慶役。
見どころは西郷どん(中村歌昇さん)の1時間にわたる(こちらの心的印象)長台詞と
中村吉右衛門さんが前半の「天保遊侠録」は江戸っ子気質の父親を演じるのに対し、こちらでは将軍役として重厚な演技をするところでしょうか。
中村吉右衛門さんは声を張り上げるだけでなく、力を抜いて話す抑揚が人柄を感じさせる話口調で大好きです。
歌舞伎を見る目はまったくないけれど、中村吉右衛門さんの生のお芝居を見ることができてシアワセです。
お芝居が終わった帰り道、家族がしみじみと
「松本幸四郎よかったねぇ」
「・・・。それは、吉右衛門をみて、やっぱり幸四郎はよかったと思ったということ?」
と突っ込んでしまった。ボケる方もボケる方だが、突っ込む方も大人げない。