ヴァージニアとの裁判、ヴァージニアの金策の話が終わったと思ったら、今度はビシャラの裁判話。
セブ、インド系との恋の話は作者にとって新しい価値観(人種、宗教を乗り越えた恋)を取り入れる作業だったんだろうな、と思う。その彼女とのドラマチックな別れは何だったのか、と思いたくなる。
ババコフの口語暗記本の出版とその後のババコフの物語。
なんだか影の薄いメイジー他界、わりと主要人物なのに。
カリンとジャイルズ、ジャイルズにまったく肩入れができない。主人公の身近な存在でも欠点はある、というのも新しい価値観かも。
そして、ずっと気になっていたこの物語の最初に起きた事件の真相は???
あまりにも登場人物たちに肩入れできないので、途中だけれどこのエピソードで読むのを止めようかと思っていたけれど、終わり方がうまくて、たしかに次が気になります。