La douce vie

sweetsや美味しいもの,雑貨,映画,art,音楽,本,マンガ,スポーツ観戦,ice show,旅行等ゆるブログです

最近読んだ本.46

2011-07-30 | book/comic
誇りと復讐」ジェフリー・アーチャー
ジェフリー・アーチャー版の岩窟王。モンテクリスト伯→モンクリーフなどだけでなく対峙する相手が自称<銃士隊>であるところもデュマへのオマージュか?
それでも、ジェフリー・アーチャーの最近読んだ中でも面白かった。刑務所内でのエピソードもあり、転んでもただでは立たない男。

天才柳沢教授の生活28」山下和美
29巻と載せる順番が逆になってしまった。
作者が昔の作品を読み返しているのか、昔出てきたキャラクターが出てきて嬉しい。ヒロミツくんの幼馴染。華子のいとこのまもる君。お母さんの若かりし頃。美青年の発明家(?)ローリンパパの話が今回一番のお気に入り。いい加減な人生を送っていくと顔立ちも・・・(笑)

鴨川ホルモー」万城目学
映画、ドラマなどをみてこの摩訶不思議な世界はどのような文章で書かれているのかとても興味がありました。
知らず知らずのうちに「オニ」で競技をするサークルに入ってしまった主人公。でも、主人公の頭の中は理想的な鼻筋をもった早良京子のことで頭がいっぱい。帰国子女で日本でずっと暮らしていた人間なら知っているような常識を知らないことにコンプレックスをもつ高村、大木凡人似の女の子凡ちゃん、たちと摩訶不思議な世界にかかわったにも関わらず普通の大学生活を満喫。

「仮面山荘殺人事件」東野圭吾
婚約者が事故死した後、婚約者の両親の別荘で知人が集まる。そこへ強盗犯が侵入し、囚われの状態となる。
最初の方で「こういうことじゃないかなー?」と思ったことが大まかな意味であたっていて、うーん。もうひとひねりほしいところ。

夜消える」藤沢周平
短編集。藤沢作品はどれを読んでも失敗なし。

WORLD ORDER

2011-07-29 | music
実は須藤元気さんのこと、名前こそは知っていたのですが、格闘家時代のことはまったくもってNO TOUCHでして、
先日偶然トークを見て(聞いて)、頭がよくて礼儀正しくて面白い方なんだな~、とやっと存在を知った次第です。

で、その後にWORLD ORDERのパフォーマンスを見て、仰天。
音楽のセンスも素晴らしいし、グループで1つの作品を仕上げるパフォーマンスも素晴らしい。

メロディは世界的に好まれるというか言葉が通じなくてもスッと入っていけるものだと思うし、
パフォーマンスは独特で、スローモーションのような動きとぬめり、見事なチームワーク、
おかしいけれど、スタイリッシュ、得体のしれない静物。
きっと学生さんとか真似したくなるに違いない。

WPC(Worldwide Partner Conference、マイクロソフト社の大イベント)に招待され、オープニングでパフォーマンスをされたそうな。
冒頭、東日本大震災についてもスピーチしています。
オフィシャルのYOUTUBE動画を載せます。興味のある方はGO!

http://www.youtube.com/watch?v=W9VtIdUVLt0


映画:コクリコ坂から

2011-07-21 | ジブリ関連
久々に映画の前売り券を買って見に行きました。

宮崎吾朗監督に2度目のチャンスがあってほしいと思ったし、原作が子供の時に読んだ記憶が残っているマンガ家の(別のだけど)作品だったことと、宮崎監督と岡田君がまたタッグを組んだことがなんとなく嬉しかったこともある。

学生運動が活発だった時代の横浜。
とある高校の旧くなったクラブハウス「カルチェ・ラタン」の存続のため、学生たちが立ち上がるのだけれど、高校生が主役だからか、あくまでもさわやかで楽しい。私はこの時代の雰囲気を生で味わうことはなかったので、学生たちが熱く語り、仲間と行動を起こす姿はまぶしくもみえるものでした。少女漫画家の目を通し、スタジオジブリのフィルタに通すと、あの時代というのがこんなにもにぎやかで楽しいものかと思い知らされる。

主人公の海ちゃんがなぜ下宿を切り盛りしているのかは、原作も読んでないし、パンフレットも購入していないので謎。他の家族がなかなか手伝わないのも謎。住人はなんとなくかもめ食堂の方々のような雰囲気(笑)
話は突然・・・え~、そういう物語なんですかっとなりますが、監督の匙加減が上手く、最後まで学生運動と恋と家族についてバランスよく描かれているのであっという間に終わってしまいます。

そしてジブリの魅力の1つでもある美術の素晴らしさ、当時の横浜の街並みが本当に素晴らしく描かれている。
昔懐かしい商店街とそのにぎやかさ、昔の東横線、山下公園のあたり、港の見える丘公園あたり、異人館のような建物、木の電信柱、錆びたトタンの屋根などが「Always 三丁目の夕陽」のような郷愁感溢れる情景。
それに夕日が沈んだ直後の空の茜色の雲と夜空と青空の間の落ち着いたトーンの空、ニスを塗ったテーブルや、好く磨いた古い家具、真鍮の鈍い輝きはまるでハンマースホイの絵画のよう。そんな細部までわき役にもかかわらず、丁寧に描かれていて、それでいて主張しすぎていないところも必見。

ご時世からか、CMから受ける印象は寂しさ、哀しさばかり。でも、蓋を開けてみると、若者たちの闊達な姿が気持ちよく写しだされているのです。


物語の楽しさ、アニメーションの絵の美しさ両輪が見事に花を咲かせた素晴らしい作品です。
吾朗監督の2作目を信じて前売りを買ってよかった。

サッカーW杯:なでしこジャパン優勝おめでとう!

2011-07-19 | sports
スポーツがもたらす感動は他では味わうことのない大きな喜びをもたらしてくれるとつくづく思う。

なでしこジャパン優勝おめでとう!そして感動をありがとう。
久々に心浮き立つような気持ちになりました。

正直、ドイツ戦で金星を得た次の試合というのを勝つのはなかなか難しいので、スウェーデン戦は難しいと思っていたら、勢いが止まらないではないですか!
決勝も私はメダルが確定していたことに十分満足していた、けれど、沢選手の発言は金を掴む人特有の自信に満ちていた。アメリカが優位なことは分っていながらも、監督があの場面で楽天的ともとれる「サッカーの神様が我々に微笑む頃だと思う」という言葉も妙に納得するような勢い。なんとなく、アテネの体操団体を思い出しました。
先制点をとられても日本は冷静で試合を終始リードしているアメリカの方が集中力を欠いている印象。とるべき点がなかなか取れないアメリカに対し、取りかえすべき点を取りかえし続ける日本。
PK戦での円陣を組む中、監督の笑顔も印象的。


日本は苦しい日々が続いていますが、彼女たちのひたむきな努力が咲かせた栄光の花のお裾分けでしばらく私も喜びの余韻に浸らせていただきたい。

女性と言えば、ウィンブルドンで復帰後初となるグランドスラムの1勝を上げた後、2回戦でヴィーナス・ウィリアムス選手から1セット奪った伊達選手も素晴らしかったですね。
なんと素晴らしいやまとなでしこたちでしょう。