河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

来るもの拒まず、去る者追わず

2021-10-20 17:32:03 | 絵画

コロナのせいで、皆と随分疎遠になってしまった。日頃から「地球で最後の一人になっても独りで人生を貫く」と豪語していた私だが。

ちょっと寂しく感じる。そんな中、常に私のことを気にかけて下さるN先生が10日に一度は見える。一緒にコーヒーでも飲んで世間の話。ほとんど同じ価値観の人物と会話すると、ストレスはない。ヨーロッパ的な個人主義者ではないので、議論には発展しない。いろんな話をしてもテーマは尽きず、終わりはない。

そのN先生が見えた直後、居間にあらっと思う猫が一匹いる。白い毛でしっぽがキジトラ。他の猫たちと一緒にいて違和感なし。いやなんだか喜んでいる。よく見ると「チョビ」ではないか!!

私は直ぐに触って顔を確かめた。ちょうど口の周りに特異な文様があって、五年前、この子が初めて家に来た時、遠くから、口の周りに仏様のようなひげが生えているように見えて、「チョビ髭の猫」として「飯でも食って行きない!!」と呼んで、いつの間にか家の猫になった子である。さて、もう一年半になるであろうか、去年の春に「でぶ」と一緒に行くへ知れずになった。我が家からいなくなる子は体調が悪くて「死にに行く」か「多くの猫の中にいるのに不満が出てきた」かである。

そのチョビが帰ってきたので、体をなぜまわして、体調の具合をみて、「良く帰ってきた」とカリカリを与えた。N先生と話している内にまた出て行ったが・・・。

その後、三日目の午後、また玄関に現れて、私が散歩から帰宅するのを待ちかねていたようで、私の目を見ながら喜んでいる。猫も尾っぽを振るのである。今日は愛想が良い。

まだ4時であったが夕食の缶詰を開けて振舞った。よほど美味しかったかと思う、たくさん食べた。私が用があって二階に上がると、チョビはまたいなくなった。どこかに居心地の良い「寝場所」があるのだろう。寒くてもそこで頑張る値打ちがあるのだろう。

私としては、ちょっと期待してしまう。また帰って来ないかな・・・。

 


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