河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

この先をどう生きるかが問題だ

2023-11-07 09:22:22 | 絵画

もう国立西洋美術館で働いていたことは忘れたい。

私は文系、理系でもなく技術系だが、学芸課の連中にしてみれば「異物」が混入したみたいな扱いであった。当初はそこまでひどくなかったが、外からの人間が支配的になって「排除」され始めた。そうなると向こうは集団、こっちは独りの立場で、つまらぬエネルギーを消耗した。とにかく論理的思考をしないから、何を言っても無駄で、まさに自分の人生を失ったようだ。

それより今をどう生きるか、この先どう生きるかの方が大事だ。昔、幼稚園から高校卒業まで15年間住んだ山口市(母方の実家がある)に430坪の農地を買い、転用許可(取得まで2年要した、農地法は悪法である)まで取って,そこに修復アトリエと絵画教室を建てるという計画が進行中だが、そのことに気持ちを集中させて「情緒的な記憶」を捨て去った方が良いだろう。

その場所が私の「死に場所」になることは疑いもない。独り者だから、よく言われる「孤独死」の確率も高い訳で、死んだ後のことまでは考えないでおこう。ただ「ねこっち」が今15匹いるから、その責任だけは取りたいと思って、猫部屋を用意し、敷地の周囲にフェンスを張り、逃げ出して近所に迷惑だけは掛けないようにしよう。引っ越しのタイミングは猫次第だ。先に必要最小限の家財を運び込んで、生活を始められるようにして猫を移動。その後、残りの家財と工具、材料などが6トン車で2杯。しかし自分の作品は、木箱に入った一点を除き、ハイエースで運ぶつもりだ。

来年の五月ごろ引っ越しだろう。完全に引っ越すわけでなく、この浜田の家は年間5万6千円ほどの固定資産税で維持して置く。釣りに来て寝泊まりが出来るだろう。他に岩国に実家があるのでこちらも固定資産税と毎月の電気代がかかっている。そんなに金持ちかというとそうでもない。ぎりぎりになってくるだろう。

今週金曜日には、また山口に行きドアなどの仕様を決めることになっている。430坪の土地のすべてが自由な宅地ではなく、150坪は農地のままで、そこには野菜や果樹を植えることになっている。野菜は東京にいる頃からプランターでトマトからハーブ類にスイカまで育てたから、種類を広げてみたいが「みつばち」が居ることを祈る。果樹はゆずにレモン、ブドウ、キウイにプルーンとそしてオリーブを育てたい。オリーブはこの浜田でも出来るようで友人から多量の実をもらったので塩漬けにして、今はあく抜きの最中だ。おいしくできたら赤ワインを買ってこよう。

絵画教室は広告を作って「生徒募集」。月2000円の会費・・・でお願いする。電気代を払いたい。10人くらいで満室となるから・・・。広告費の一部は山口市のアイターン補助金の方から出るみたいだ。期待しないけど。修復室の機材は一番欲しいのは「手術用顕微鏡」で、ドイツで自分の技術を磨いたので、基準はミクロのレベルだ。およそ350万円するが50万くらい市から起業補助が出るらしい。そこまで調べて置いた。

他に母方の実家があるので時々御機嫌伺はする。父方のいとこの娘がフランス人と結婚して湯田温泉街でフランス料理レストランをしているらしい。たまにフランス語が話せるのも悪くない。

と。ここまで書くと・・・計画倒れのことは想像しないで楽天的な自分になろう。

11月7日は鳥取県境港では「ズワイガニ」漁が解禁された。初セリの一匹の最高値段が280万円だそうな。去年も一昨年も160km離れた境港に「カニ」を買いに出かけたが・・・もう嫌だ。高すぎる。ゆでて凍らせたカニは食べない。味がないから。やはり生きて・・・動いているやつでないと。山口に引っ越したら280kmになるから、今年が最期かな。

 

 

 

 

 


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