大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

kamoshiya kusumoto(醸造酒バー&創作料理/福島)

2006年12月30日 20時48分27秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 店名の後半(kusumoto)から判るとおり、楠本さんの店。前半の"kamoshiya"は『醸し屋』のことで、要は醸造酒しか置いていない店。醸造酒なら、スパークリング系を含めてワイン系、日本酒系、シェリー系などが取りそろえられている。ビールサーバは二つあって、ペールエールとスタウト。隠れ家的な店なので、福島ジモピーでも行き着けない人がいるかもしれない。

 さて、扉を開けると、うってかわってセクシーな空間が広がっていてびっくりする。カウンター9席と奥に小さな4席のテーブル席があるだけのスモールサイズな店なんだけど、ゆったりした空間なので、そんなにキャパシティの小さな店とは思わない。扉を入ってすぐのところがキッチンになっている。完全なオープンキッチンというわけではなく、微妙に隔離されている。二階部分がワインセラーになっていて、1,500本がストックされているらしい。

 突然、スタッフが二名止めてしまったそうで、現在はアラカルトでのオーダーを受け付けておらず、コース料理のみとなっているが、フードは不要で飲むだけでよいということであれば、問題はない。いずれ新しいスタッフが入れば、アラカルトでのオーダーも復活するつもりだとのこと。

 メンソールはすでに食事は済ませていたし、十分に飲んでいたので、フードは手の空いた時にでもということで二皿をオーダーして、あとは飲む方に専念した。今年のメンソールのテーマは日本酒なので、この日もまずは日本酒。日本酒といえば燗なので、とりあえず燗が出来るかどうか聞いてみると出来るとのこと。えらい。しかも、とっくりを湯煎した状態で出してくれるので、飲み終わるまで冷えない。酒器の方は、複数の中から選べるようになってはいるんだけど、ガラス、金属、陶器と、素材の異なる酒器が三種類並べられ、その中から選ぶことが出来る。うむ、旨い。米麹の香りがしっかり伝わってくる。

 二杯目はシェリーを飲んでみた。オーダーしていたフードの一つめができあがって、それが鹿のカルパッチョだったので、赤ワインにしようかと思ったんだけど、何となくシェリーにした。普通、シェリーをオーダーすると何も聞かれないままにフィノとかマンサニーニャが出されるが、ちゃんと「どんなタイプになさいますか?」と聞いてくれる。メンソールはアモンティリャードと答える。で、鹿のカルパッチョ、旨かったです。肉の弾力もいい感じだし、噛むほどに旨みがしみ出してくる様な感じ。

 その後、やっぱり赤ワインかということでワインを飲んでいたら、二品目が…。鯖鮨なんだけど、酢飯ではなく、アンデスイモが使われている。メンソールは、鮓は出されたらすぐに食べてしまう癖がついているので、一口で鶏食いしてしまった。二切れあったので、やっぱり赤ワインよりは日本酒だろうということで、再び日本酒に戻る。出されたのは濁り酒で、かなり濃厚。しかも、酒器が独特というかなかなか楽しめる。

 店の雰囲気がものすごくいいので、気軽にいっぱいのみに立ち寄るというよりは、決めのデートで使いたいかもしれん。フードの方は、鹿肉のカルパッチョがあったり鯖鮨があったりで、無国籍料理というべきか。何度か通いたいけど、その前に彼女見つけないとね。



(店  名) kamoshiya Kusumoto(かもしや くすもと)
(ジャンル) 醸造酒バー&創作料理。
(所 在 地) 大阪市福島区福島5-17-14
(電  話) 06-6455-8827
(営業時間) 18:00-25:00
(定 休 日) 月曜日&第一日曜日



コメント (1)
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むてんかぼう基(鮮魚系居酒屋/福島)

2006年12月30日 16時29分04秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 訳あって、プレオープンに招待され、それ以来、週一のペースで通ってる、高知県室戸産の鮮魚と、日本酒の取りそろえがセクシーな店。

 カウンター六席、小上がり八席のスモールサイズな店ながら、お勧めのメニューは、その日の仕入れによって書き換えられる。たまに、メニューに載せられていない秘密のメニューがあったりするので、気軽に大将に訪ねてみるのが吉。日本酒は約70種類、焼酎は約30種類、他にワインなども取りそろえられている。

 メンソールは、メニュー最上段に書かれている日替わりのお勧めメニューからクエの作りをオーダーする。続いてはハガツオの作り。クエと言えば鍋でしか食べたことがなかったけど、作りも絶品。ハガツオというのは、いわゆる鰹よりも若干スリムな体型。鋭い歯があるので、歯鰹という名前らしいが、実は鰹の仲間ではなくイソマグロの仲間に近いらしい。大将曰く、新鮮なハガツオの作りは、カツオの作りを凌駕するが、古くなると独特の薬品臭が出るので、新鮮でなければ食べれないらしい。要は、漁師でなければ食べれない美味だそうだ。続いてオーダーしたのがマンボウ。メンソールは、なじみの鮨屋で、何度かマンボウは食べたことはある。鶏ささみ肉に似た繊維があって、手で裂けたりする。それほど味の濃い食材ではないので、キモと和えるとかポン酢で食べるかだと思う。でも、珍味であることには変わりない。ヒラメの作りや初体験のトビウオの作りも味が乗っていて旨い。

 日本酒や焼酎のリストはないので、好みを伝えて選んでもらうか、大将にお任せしてしまうと言うのがよいと思う。女将にセレクトを任せると、初球からヘビーテイストな日本酒が用意される。逆に、食事の後半に入ったら女将にセレクトしてもらうのもいいかもしれない。なお、日本酒は燗をつけてもらうことも可能。純米酒や吟醸酒は冷やで飲むべしとの風潮が強く残ってるけど、しっかり造られた純米酒や吟醸酒は、燗をつけても崩れることなく、温度によって様々な表情を見せてくれる。逆に、本醸造酒などは、燗をつけるとアラが目立ってしまう。メンソールは、本醸造酒こそ燗をしてはいけない酒だと思っているし、このあたりは、安い赤ワインは室温で飲むより冷やして飲んだ方が美味しいというのと同じだと思うんだが…。
 
 続いては、鯨赤身肉を使っての、すき焼き風。土佐の家庭料理らしい。これが旨いんだわ。大将が即興で作ってくれたもので、普段のメニューには載せられていない。

 日替わりお勧めメニュー以外には、一夜干しなどの焼き物メニューもあり、飲兵衛にはうれしいはらんぼ、豆腐のみそ漬けなどの酒飲み御用達の定番メニューも豊富にそろっている。『むてんかぼう』と謳っているだけあって、素材はもちろん、醤油やわさびといった調味料に至るまで無添加にこだわっている。

 メンソールの今年のテーマは日本酒だったけど、そのテーマを締めくくるにふさわしい店といった感じ。大将と独特のキャラクタを持つ女将との掛け合いもおもしろいので、ぜひカウンターに座ってほしい。大きな店ではないので、予約が望ましい。多人数の場合は、予約すれば鍋料理などにも対応してくれる。



(店  名) むてんかぼう 基
(ジャンル) 鮮魚系居酒屋
(所 在 地) 大阪市福島区福島7-5-10
(電  話) 06-6450-0086
(営業時間) 17:00-23:00?
(定 休 日) 日曜日




コメント (2)
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