大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ル・コントワール・デュ・グー(炭火焼きフレンチ&ワイン/西本町)

2007年11月11日 14時59分21秒 | フレンチ
 2007年の春にグランド・オープンした炭火焼きフレンチの店。グランド・オープン当時は、店名の通りにキッチンの様子が見て取れるライブカウンター(10席)と、プティカウンター(5席くらい)と、カウンターのみの店だったんだけど、接待とかの関係で、テーブル席の要望が多く、プティカウンターの方は個室に改造されてしまったとのこと。元々はスタンディングカウンターだったらしい。入り口を入ってすぐのところに個室があり、奥にライブカウンターがある。メニューは6,300円のコースのみとなっていて、三週間から四週間くらいで入れ替わるらしい。

 一皿目は、シェフこだわりの自家製ソーシーソン。豚の内臓の詰め物のことだけど、日本で言うサラミのことをフランスではソーシーソンというらしい。これに苦み野菜が添えられている。これだけでワインが飲める。

 二皿目がポルト酒でマリネされた真鯖とネギのテリーヌ。真鯖は、しっかりと脂がのってて旨みが抜群。ポルト酒の方はあまり主張してないけど、噛みしめていくとちらり顔をだて来る。この料理は鴨&ネギを連想したりした。鴨&ネギの鴨を、脂のしっかりと乗った真鯖に入れ替えてみたんじゃないかな。

 三皿目が、愛知県産のウナギ天火焼きフォアグラ添え。ウナギが二切れあって、その間にフォアグラが挟んであって、その下にソースがしいてある。一口、フォアグラと一緒に食べてみると、しっかりとした歯ごたえにウナギとの味がして、それから少し苦みが来る。最初、ソースにウナギのキモがつかってあるのかと思ったんだけど、たぶんキモじゃなくて、フォアグラのねっとり感から来てるんだと思う。

 四皿目が、明石産天然平目のプレゼ、ソースベルモット。ほろりと崩れる柔らかな平目と、ベルモットソースが引き立てているという感じ。ソースが結構大量にあったので、パンで皿を磨くのに大量のパンが必要だった。ちなみにパンは自家製で、オリーブ、ゴマ、クルミの三種類。リーンなバゲットとかではなく、若干甘みが感じられるもの。一皿に月見きれくらいずつ食べてたから、たぶん一本近く食べたんじゃないかと思う。

 メインは、仔羊の炭焼きキャフェドパリ、エゾ鹿のステーキ、宮崎産黒毛和牛フィレ肉の炙り焼き、マイアリーノ種の子豚のスパイシー焼きの四種類からセレクトできる。こうした場合、メンソールは仔羊か子豚を選ぶんだけど、シンプルに塩&胡椒のみのシンプルな味付けだと聞いたので、フィレ肉の炙り焼きにした。一口食べると、口の中に脂の甘みが広がる。比較的脂身の少ないフィレのはずなのに、この甘みはなんだというくらい。ここ最近肉が美味しくないというか、見た目は霜降りなんだけど、食べても脂の甘みがまるでない、まるでサラダオイルのようなサラサラした脂が口の中に広がる肉が多い中で、本当に久しぶりに甘みのある脂を食べた気がする。甘みのあとには肉の味がさらりと広がる。和牛フィレにかけて正解だったと思う。メンソール的には、豚肉もかなりセクシーな味だったともうけど…。

 デザートは二品。一皿目はレモンのシュークリーム。これは作り置きではなく、メインの料理を食べてる時に、卵を割ってクリームを作り、オーブンで焼き上げてくれたもの。つまりできたて。シューの方はサクサクで、クリームの方はさわやかで鮮烈なレモンの味がする。

 最後が、リンゴを包んだクレープのグラチネ。グラチネというのはグラタンのことらしい。クレープは皿ごと暖めてあるのでかなり熱い。クレープの上にはバニラアイスクリームが乗せられ、クレープの中はサイの目切りりのリンゴが…。

 そして最後はコーヒー。コーヒー以外にはエスプレッソとハーブティーがセレクトできるが、ハーブティーは、ハイビスカスをメインにしたオリジナルブレンドの一種類のみ。

 
 全体的にかなりヘビーです。真鯖もしっかりと脂が乗ってるし、フィレもフィレとは思えないくらいに脂の甘みがある。ソースが濃厚というわけではなく、素材の味がかなり濃厚。皿数も多いので、かなり満腹になる。フレンチと言えば、デザート前にチーズとか言いたくなるんだけど、さすがのメンソールも今回は言えなかった。満腹だったので…。なので、気軽にかようと言うよりは、体調をしっかり整えて、胃の調子の良い時に臨んだ方が良いと思う。



(店  名) ル・コントワール・デュ・グー
(ジャンル) 炭火焼きフレンチ
(所 在 地) 大阪市西区西本町1-2-4 EPビル一階
(電  話) 06-6535-4588
(営業時間) 11:30-15:00、17:30-24:00
(定 休 日) 日曜日
(ウ ェ ブ) http://www.coeur-de-france.jp/le_comptoir_du_gout.html

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