先に店についての説明をしてしまうと、『ラ・トルトゥーガ(靱公園⇒北浜)』で、セコンドを勤めていた石田由巳が独立してグランドオープンさせたビストロ。メンソールは、カウンターのみのスモールサイズの店かと思ってたんだけど、店内はゆったりとしたスペースで、奥行きのあるカウンターはL字型で10名くらいは座れそう。テーブル席も奥に6人がけくらいのもの、入り口付近に2人がけ程度のものがある。カウンターと床は同系色のウッディー調でまとめられていて、照明も暖色系。普通こうした店だと、壁の下半分がフロアと同系色、上半分をアイボリー系とするのがセオリーだと思うけど、実はアイボリー系じゃなかった。その辺は実際に訪ねて確認して欲しい。
『ラ・トルトォーガ』と同様に、ボリューム一杯で力強い料理を出すという話は聞いていた。この店、『ル・ピリエ』とか、新町にある『ミュゼオ・デラ・ファリーナ』とか、一皿で二人前分のボリュームという店が結構ある。つまり、カップルで利用することを前提としたようなボリュームで、前菜一品とメイン一品をオーダーしてシェアすれば十分満腹するといった感じになっている。今回のメンソールのように、一人で行かざるを得なくなった場合には、前菜&グラスワインの構成とするか、前菜なしのメインのみ&ボトルワインの構成とするかのどちらかしかない。後者の場合、調理時間が一時間くらいかかるので、別途おつまみ程度のものをオーダーしておくのが吉。間違いなくカップル、もしくはグループで行った方がお得な店。
煉瓦造りの店の、大きな扉を開けると、そこは意外に広々とした空間で、すぐ前にカウンター席がある。カウンターの奥行きは広いが、不必要なものが置かれていないので、シンプルですっきりとした感じになっている。カウンタチェアは高い目だが、ちゃんとフットレストが付いているので心配は要らない。オープンキッチンになっている。スタッフはシェフ、セコンド、フロアの三人だけど、全員女性。しかも若い。
まずは手書きのメニューが渡される。もう少し大きな文字で書いてくれた方が嬉しいような気もするが、カップルならこれでいいのかもしれない。寄り添えるし…。メニューの左半分が前菜系、右半分がメイン系の料理となっている。一皿のボリュームは十分に多いので、前菜系一皿&グラスワインの、ボトルでもいいけど…、組み合わせで十分満足できると思う。メンソールは、フロア担当を呼んで、メニュー中のメンソールが気になる料理を何品か伝えて、どの組み合わせなら食べきることができるかを相談しながら、今日の構成を決めていった。結果は、前菜として自家製ピクルス。メインは豚肉&ソーセージ(二種)のカスレ。他にも、ピペラートなんかも得意料理らしい。メニューに載せられているのは、前菜&メイン合わせて25種類くらい。
メインの料理の調理時間がそれなりにかかると聞かされたので、長丁場を覚悟して、ワインをボトルでオーダーする。まず自家製のピクスルが出された。内容は、黄&赤ピーマン、セロリ、ミョウガ、レンコン、ブロッコリなどで、分量は小ぶりのご飯じゃわんに一杯分くらい。
自家製ピクルスを食べ終わったので、ワインをゆっくりと飲みながら、パンをちびちび食べながら待つ。メンソールがオーダーしたカスレというのは、南仏料理で、白インゲンと豚肉やソーセージなどを煮込んだ料理。この日は他に、子ウサギの料理とかもあったんだけど、なぜか二種類のソーセージの方が気になってオーダーしてしまった。料理は鍋ごと出されて、自分で取り皿に取り分けながら食べる。それだけでメインの料理として使えそうな豚バラ肉が二切れと、ソーセージが二種類、それと白インゲンが大量に入っている。まずは豚バラ肉を一口。軽くパン粉をつけて、オーブンで焼いた物をカットして鍋に入れたという感じで、脂分はかなり抜けてるので、それほどヘビーではない。よく噛み進むと、豚肉の滋味がしみ出てくるように感じられる。白インゲンの方はかなり塩辛く仕上げてある。オープンキッチンなんで、作ってるところは見てたんだけど、塩加減を間違ったと言うことではなく、この辛さに仕上げたんだと思う。日本で食べるフレンチとかイタリアンとかって、日本での減塩ブームに合わせるかのように薄味の場合が多いけど、本場の料理って、結構塩味がきつい場合が多いので、多分、日本向けにアレンジするのではなくて、本場の味をそのまま提供しているんだと思う。その分、ワインが進む。結局足りなくなって、グラスワインを追加してしまった。それくらいのボリュームがある。
食べ終えたころに、フロア担当がデザートのオーダーを取りに来たので、メンソールはチーズをオーダーした。ハードタイプ、ブルータイプ、白カビタイプが一種類ずつ用意されていて、メンソールはハードタイプとブルータイプをチョイスした。実は、こちらも二人分くらいのボリュームで来るんじゃないかと警戒したけど。以前『ラ・メゾンブランシェ』でチーズをオーダーしたら、誰も食べずに、メンソールが約三人分を一人で胃に収めたことがあったが、あれは結構ヘビーだった。ところが、意外にも他店の一人分と思われる分量だった。
最後にエピソードを一つ。帰り際にメンソールは、「イタリアンシェフか?」と訪ねられてしまった。偵察に来たと思われたかと思ったんだけど、そうではなくて、メンソールに似ているイタリアンシェフがいるんだそうだ。それはいったい誰なんでしょうね。
(店 名) ル・ピリエ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市天王寺区清水谷町1-2
(電 話) 06-6762-1802
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 第四日曜日
(店 主) 石田由巳
『ラ・トルトォーガ』と同様に、ボリューム一杯で力強い料理を出すという話は聞いていた。この店、『ル・ピリエ』とか、新町にある『ミュゼオ・デラ・ファリーナ』とか、一皿で二人前分のボリュームという店が結構ある。つまり、カップルで利用することを前提としたようなボリュームで、前菜一品とメイン一品をオーダーしてシェアすれば十分満腹するといった感じになっている。今回のメンソールのように、一人で行かざるを得なくなった場合には、前菜&グラスワインの構成とするか、前菜なしのメインのみ&ボトルワインの構成とするかのどちらかしかない。後者の場合、調理時間が一時間くらいかかるので、別途おつまみ程度のものをオーダーしておくのが吉。間違いなくカップル、もしくはグループで行った方がお得な店。
煉瓦造りの店の、大きな扉を開けると、そこは意外に広々とした空間で、すぐ前にカウンター席がある。カウンターの奥行きは広いが、不必要なものが置かれていないので、シンプルですっきりとした感じになっている。カウンタチェアは高い目だが、ちゃんとフットレストが付いているので心配は要らない。オープンキッチンになっている。スタッフはシェフ、セコンド、フロアの三人だけど、全員女性。しかも若い。
まずは手書きのメニューが渡される。もう少し大きな文字で書いてくれた方が嬉しいような気もするが、カップルならこれでいいのかもしれない。寄り添えるし…。メニューの左半分が前菜系、右半分がメイン系の料理となっている。一皿のボリュームは十分に多いので、前菜系一皿&グラスワインの、ボトルでもいいけど…、組み合わせで十分満足できると思う。メンソールは、フロア担当を呼んで、メニュー中のメンソールが気になる料理を何品か伝えて、どの組み合わせなら食べきることができるかを相談しながら、今日の構成を決めていった。結果は、前菜として自家製ピクルス。メインは豚肉&ソーセージ(二種)のカスレ。他にも、ピペラートなんかも得意料理らしい。メニューに載せられているのは、前菜&メイン合わせて25種類くらい。
メインの料理の調理時間がそれなりにかかると聞かされたので、長丁場を覚悟して、ワインをボトルでオーダーする。まず自家製のピクスルが出された。内容は、黄&赤ピーマン、セロリ、ミョウガ、レンコン、ブロッコリなどで、分量は小ぶりのご飯じゃわんに一杯分くらい。
自家製ピクルスを食べ終わったので、ワインをゆっくりと飲みながら、パンをちびちび食べながら待つ。メンソールがオーダーしたカスレというのは、南仏料理で、白インゲンと豚肉やソーセージなどを煮込んだ料理。この日は他に、子ウサギの料理とかもあったんだけど、なぜか二種類のソーセージの方が気になってオーダーしてしまった。料理は鍋ごと出されて、自分で取り皿に取り分けながら食べる。それだけでメインの料理として使えそうな豚バラ肉が二切れと、ソーセージが二種類、それと白インゲンが大量に入っている。まずは豚バラ肉を一口。軽くパン粉をつけて、オーブンで焼いた物をカットして鍋に入れたという感じで、脂分はかなり抜けてるので、それほどヘビーではない。よく噛み進むと、豚肉の滋味がしみ出てくるように感じられる。白インゲンの方はかなり塩辛く仕上げてある。オープンキッチンなんで、作ってるところは見てたんだけど、塩加減を間違ったと言うことではなく、この辛さに仕上げたんだと思う。日本で食べるフレンチとかイタリアンとかって、日本での減塩ブームに合わせるかのように薄味の場合が多いけど、本場の料理って、結構塩味がきつい場合が多いので、多分、日本向けにアレンジするのではなくて、本場の味をそのまま提供しているんだと思う。その分、ワインが進む。結局足りなくなって、グラスワインを追加してしまった。それくらいのボリュームがある。
食べ終えたころに、フロア担当がデザートのオーダーを取りに来たので、メンソールはチーズをオーダーした。ハードタイプ、ブルータイプ、白カビタイプが一種類ずつ用意されていて、メンソールはハードタイプとブルータイプをチョイスした。実は、こちらも二人分くらいのボリュームで来るんじゃないかと警戒したけど。以前『ラ・メゾンブランシェ』でチーズをオーダーしたら、誰も食べずに、メンソールが約三人分を一人で胃に収めたことがあったが、あれは結構ヘビーだった。ところが、意外にも他店の一人分と思われる分量だった。
最後にエピソードを一つ。帰り際にメンソールは、「イタリアンシェフか?」と訪ねられてしまった。偵察に来たと思われたかと思ったんだけど、そうではなくて、メンソールに似ているイタリアンシェフがいるんだそうだ。それはいったい誰なんでしょうね。
(店 名) ル・ピリエ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市天王寺区清水谷町1-2
(電 話) 06-6762-1802
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 第四日曜日
(店 主) 石田由巳