周りが見えない

周りが見えない
見えるのは一点だけ

近頃わがまま過ぎない？
って言うけれど

年を取ると我が強くなるって
そういうことで
周りが見えないんだよ

我が強くなったのでなく
わがままでなく
一点張りになるんだよきっと

トロいかタコえびと
握りが3貫ずつ並んでいたら
好きなトロばっか食べるだろう

だってえびもいかもタコも
トロが無くなるまで目に入らない
トロばっかずるいじゃないんだよ

そんな風に
周りが見えなくなって行く
それって

辛いんじゃなくて
楽しいことなのかもね
未来に幸有り

誰かと繋がる

誰かと繋がっているってすてきだね
誰だっていいよ誰だって

自分のこと少しだけ分かっていて
自分も少しだけ相手のこと知っていて
くっついたり離れたりと繋がっていて

時に過干渉だったり放置だったりする
うまく思いが通じなくても
いや通じなくては繋がらない

誰でもいいんだ
人でなくてもペットでなくても
誰でなくても何でもいい

虫でも蜘蛛でも石ころだって
心を満たしてくれるといい

私は蜘蛛に夢中なんて素敵じゃない
いろんな蜘蛛を探して生体を知る

お城の石垣も面白い
石ころだってなんだって
同じものなんてありはしない

それは人も同じ
自分は自分二つと無い

そして誰かと繋がっている
そして何かと繋がっている

そんな風に考えたら面白い
けど

どうにもやるせなくて
独り沸々考える

どうやって
ここから一歩を踏み出そうかと

独り沸々考える
考えてばっかで一歩がでない

いやいやいやいや
泥水を澄まして絵の具を作る
体験しなければ

どんな土が良くて
どうすれば効率良く
絵の具が作れるか

絵を描いてみなければ
その絵の具がどう変化するのかも
役に立つのかなんて

ちっとも分からない
そんな風に考えていたら
人生ボヤボヤ生きてらんない