風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

2024-11-10 16:31:47 | こころ
剱の道
竹刀置き素足の初詣


4人の娘のうち3人まで小学生のうち
剣道をさせていた

初稽古は1月2日の早朝まだ薄暗いうち
小一時間の稽古を終え

素足のまま道場を出て近くの神社に向かう
霜柱の立ってるときもあり雨の日もある

鳥居をくぐり玉砂利を踏み
山門に入り石畳の道を進む


冷えきった足はどんなだろう
親御さんのうち靴を脱ぎ靴下も脱ぎ

子供と歩く人がいるけれど
私は上の子から3番目の子が卒業するまでの

10年間の一度も素足になったことがない
神主さんが神殿に入り挨拶し

長い階段を半歩半歩登り神前に座り祝詞を上げて
また半歩半歩降りてくる

その神殿も床は石敷きで床几 (しょうぎ)という
折り畳み椅子の前に立ち

子供達はじめ皆頭を垂れて御払いを受ける
泣いていた子もこの頃には泣き止んで

多分子供達の足は痛みを通り越し
じんじんと痺れているのではないだろうか

参拝を終えて道場に戻ると
親手作りのぜんざいが振る舞われる

飲んべえ集団の大人達はお屠蘇ではなく
飲み会である

道場とは小学校の体育館で
屋根だけの外廊下で煮炊きする

今の学校ではとても考えられない
ことかもしれない

親たちの飲み会の間子供達は
ドッチボールしたりして体育館で遊ぶ

家に帰って朝風呂に入り
素足で歩いた白の稽古着の裾は汚れて

洗濯が待っている
ただ4番目の末っ子は

剣道をしたくないとしなかった
今となってさせておけば良かったと

思うこと
しきり










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