書くことないから(ゴミの日)

あ
からすが狙ってる
電柱の向こうの屋根の上で

いまさっき
出したばかりの可燃ゴミ
黄色いネットはしっかり掛けた

うっそう
ネットの隙間で動く黒い影
屋根の上のからすも急降下

えんがわで
新聞読んでたおじいちゃん
パター引っ提げ飛んで来て

おっかない顔して
からすを追い払い
今度は箒と塵取り提げてきた

大切な人

母さん(お父さん)
お母さん(お父さん)
お母ちゃん(お父ちゃん)
お袋(親父)
おかあ(おとう)
ママ(パパ)
母ちゃん(父ちゃん)

お母さん(お父さん)の呼び名は
人それぞれ

優しいお母さん
懐かしいお母さん

お母さんを思うと心がなごむ
そんな私は幸せ

頭ごなしで閻魔顔
どうにもならない怖いお母さん

あなたの奴隷じゃない
所有物じゃないと思っても
見えない足枷はずせない

親が子を思わぬ親なぞいない
そう思うけど

世の中に
ひどい虐待をする親がいる

けど
きっとその親も

隣に我が子と同じような子がいれば
あの子より我が子が不幸になれなんて
思う親などきっといない

ところが
なぜか

人間のエゴ剥き出して
暴力を加えたり
放置したり
暴言はいたり貶める

なぜ
小さくても弱くても
あなたの子でも妻でも
もしかして夫でも老いた親でも
一人の人権

あなたと同じ一人の人間
だからあなたの心の
はけ口になんかしないで
大切な人に

よい子

○○ちゃんばかり
いつもいいこになって

そんな風に言うけれど
いいこになってる訳でない

わがまま言えないだけで
自分に背いた素直でない子

なのに人は
素直なよい子と言う

自分

人のせいばかりにする人がいる
だからいつも怒ってばかり

あんたが！
あんたが！
あんたが！

人のせいにもできず
言い訳ばかりする人がいる

だから！
だから！
だから！

どっちも自分は不在
いつも自分は存在しない

姉さん

姉さん
こんな時代が来るなんてねえ

来年の同窓会に来るから姉さんに会うのはその時に
叔母さんに会っていくのもその時になんて伸ばして

今年の初夏の同窓会は中止になった
涼しくなったら叔母さんに会いに行くねと従弟にライン

家で看きれやんようになって施設に入った
コロナ禍で家族でも面会難しいからアカンわや

姉さんも腰を悪くして寝たきり状態になって入院
実家の兄も会わせてもらえなかったとTELがあり

姉さんさあ
入院前に携帯もなくして連絡も出来やんのやわ

１年に１度会うか会わずだったけれど
会えないとなると会いたいと思う

電話も1年に数回架ければ
たわいない長電話だったけれど

今はそれもできない
姉さん

こんな時代が来るなんてねえ
思ってもいなかった

ひとり暮らしの老人が増えて
孤独死が増えるって言ってられもしない

コロナにかかってしまったら
どれだけ家族がいようが友人がいようが

孤独な戦いが始まる
絶対必需品は誰かと繋がれるスマホ

姉さんに手紙を書こう
手紙なんてほんと久し振りだけど

屁の突っ張りにもならない

屁の突っ張りにもならない
何の役にもたたない

顔を見ればその目はうったえる
助けてくださいと

しかし私に出きることなんて
耳を傾けることしかできない

調子に乗りすぎていた
天狗になっていたと自戒して

懇願しても弁明しても
もう取り戻せないでいる

私なんて屁の突っ張りにもならない
同情なんてなんの役に立たない

さっさと頭を切り替えな
まだまだ先がある

いまは天国から地獄
奈落の底には何時までもおらんよ

奈落の底から見上げたら
いまは真っ暗だと思っていても

目がなれてきたら
針の穴ぐらいの光は見えるかも知らん

頬を撫でる風を感じるかも知らん
今そんなにもがいていたら

私に出きることがあるとすれば
一緒にそこに落ちることぐらい

落ちたところで
屁の突っ張りにもなりはしない

みんなうぃ巻き込んで
一緒に落ちればなんとかなるか

そうでないとなにも変わらない
コロナ禍で今は時期が悪い

それも運命
そう言ってしまえばおしまい

息を潜めて

コロナ禍で
こののパンデミックをやり過ごすのは

どうすればいいんだろ？
出来るだけ静かに生きる

経済が立ち行かない
それでも息を潜めたら

そこはもう羅生門の世界
地獄の門の入り口？

経済を回すための　GoＴo
コロナも　GoＴo

どんなに経済が発展しても
どんなに世界が近代化しても

するがゆえに
困難も複雑怪奇

人々の思惑に左右されないで
困難から純粋に救い出す

持続化給付金だって
届かないところがいっぱいある

不正受給やそれに荷担して
荒稼ぎをする輩が多くいる

誰が誰かを攻められようか
コロナ禍で医療従事者や

骨折ってくださってる人々に
感謝こそすれ

それに

いつもどこかで困難に
立ち向かってくださる人がいて

私はもったいなくも
安穏と過ごしていられる

ほんとに
ありがとうございます