5月15日(水)
5時40分から6時15分まで散歩。
予定通り、パンを買いに出る。帰り際、レジの前の貼り紙を見る。
店員にも聞く。
5月末で、この店を閉めるらしい。
えっ?と思ったが、全国に支店のあるこの店、それも本店が潰れるわけではない。
震災以後30年以上になるこの本社ビルを建て直すことにしたらしい。
取り壊して同じ場所に新しいビルを建てるのだ、とか。
2年くらいかかるらしい。新店舗開設までは仮店舗で営業するということだったので帰り掛けの通り道と言うこともあって偵察。
やっぱり予想していた通り、数年前から空き店舗になっていたところに入るようだ。
長年、欧風雑貨や小物を売っていた、重厚でそれでいて洒落た建物。
空き店舗になったのを見た時は、「こんな店が神戸の雰囲気を作っていたんだろうけどなあ。残念だな、神戸は勢いがなくなったと言われているけど、その象徴みたいな感じもする」、なんてことを思った。神戸堂帽子店が遂に本当に店じまいをした頃と前後するか。
なんてことを言っても、欧風雑貨や小物を買うようなことは一回もなかったのだが。
いずれにしても、このパン店が新しく「DONQ」としてフランスパンを製造の中心にしたのは戦後すぐ。パン店の創業自体は更に40年ほど遡った明治時代らしい。そういう店にこの空き店舗はうってつけのような気もする。
「新店舗竣工の後は喫茶部にでもしたらいいのに」、と全く無責任なことを思う。
珈琲店に寄る。いつもタクシーでやって来る老婦人がいた。あちらはこっちのことを忘れているだろうが、言ってみれば御近所さん。
更に、店に入っていくらもせぬうちに年長の、これまたいつもの人がやってきた。
が、表にコペンが駐めてなかったからこっちも気が付かなかったのだろう。
「カブでリュック背負って・・・」というのは、まあ普通、同一人物とは思わない。