宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

第2回宮城県農作物異常気象対策栗原地方連絡会議幹事会の開催について

2010年09月15日 10時41分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成22年8月9日に栗原合同庁舎で,宮城県農作物異常気象対策栗原地方連絡会議幹事会が開催されました。幹事会には,管内の県関係機関及び構成員の栗原市,栗原市農業委員会,JA栗っこ,NOSAI栗原の代表が出席しました。
幹事会では,はじめに普及センターから,7月以降の高温により水稲の生育が平年より早まっていること,仙台管区気象台が発表した1カ月および3カ月長期予報でも高温が続くとされていること,過去の例から本年のような気象経過を示した年には,米の品質低下があったことを説明しました。
県の関係機関である農業農村整備部からは,管内3カ所のダムの貯水状況の説明がありました。
このような状況を踏まえると,本年の稲作は品質の低下が懸念されるため,その対策方法について確認するとともに,地域の実情に合わせた最善の対策が実施されるよう各関係機関からも指導することを確認しました。
水稲以外の作物でも,高温による影響が見られることから,その状況を情報提供するとともに,対策について確認しました。
最後に,農作物だけでなく,生産者自身も熱中症にならないよう留意しながら作業にあたるよう呼びかけることを申し合わせ,会を閉じました。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター  先進技術班 
TEL:0228-22-9437     FAX:0228-22-5795


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「キャベツを取り入れた集落営農の発展支援」

2010年09月15日 10時15分45秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 栗原市高清水地区の萱刈営農組合(組合長:武田孝太郎,組合員12名)は平成19年4月に設立した集落営農組織で,普及センターでは平成21年度からプロジェクト課題に取り上げ,集落営農の発展へ向けた活動を支援しています。
 平成21年度に実施した組合員へのアンケート調査の結果,野菜栽培への志向が比較的高いこと,また契約栽培など安定した販路と販売価格が得られる品目導入を望んでいることがわかりました。そこで,平成22年度は土地利用型野菜であるキャベツの「省力栽培体系技術実証ほ」を設置し,営農組合への野菜導入を支援しています。
 平成22年8月23日にはセルトレイによる機械移植と殺虫剤の苗シャワー処理を組み合わせた「省力栽培体系実証ほ」の移植実演会を開催しました。当日は14名が参加し,手植え,手動機械による移植,セルトレイによる機械移植をそれぞれ体験,移植の省力性を体感しました。また,皆で取り組む作業の楽しさを実感,組織ぐるみの野菜栽培への関心を高めることができました。
 さらに,安定した販路と価格を確保するため,農業・園芸総合研究所と全農みやぎによる「加工・業務用野菜等モデル地区実証試験」にも取り組んでいます。これは,市場で需要があり単価の高い4,5月どりのキャベツ栽培の適性を把握し、技術確立を目指すもので,実需者の評価も行う予定です。
 9月4日には夫婦ぐるみの視察研修を実施,さらにキャベツ栽培の検討会を開催するなど,今後も組織ぐるみで取り組む野菜栽培の導入を支援していきます。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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