宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

稲WCS専用品種「リーフスター」の現地検討会を開催しました

2010年09月06日 13時38分01秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 稲WCSは政策的な支援もあり,大きな広がりを見せていますが,宮城県においては稲WCS専用種は普及がなかなか進まず,食用品種をWCSにするのが一般的です。
 そのような中,注目を集めているのが,超大型で極晩生品種の専用品種「リーフスター」です。この品種は,宮城県の一般的な気象条件では登熟に至らないため,これまで一番の課題であったこぼれ籾によるコンタミ(異品種混入)の危険性が少なく,安心して作付けすることができます。
 また,茎葉部が9割を占め,籾が極端に少ないことから,家畜に給与した場合に未消化のまま糞にでる籾が少なく,結果的に利用される栄養価が高いというメリットがあります。
 当普及センターでは本年度,角田市の繁殖肥育一貫農家に,「リーフスター」の実証展示ほを設けました。9月2日に管内WCS生産者や関係機関を参集し現地検討会を開催したところ,参加者の関心は非常に高く,草丈150㎝にも及ぶ生育に感嘆の声が上がりました。
 また,当日は,最近WCSほ場で問題になっている「イネツトムシ」の生態と防除についても講習を行いました。
 今後も様々な機会に「リーフスター」を紹介し普及に努めつつ,嗜好性などについても調査を行っていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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