宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

夫婦揃って集落営農の先進地視察

2010年09月22日 19時13分28秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 栗原市高清水地区の萱刈営農組合(組合長:武田孝太郎,組合員12名)は平成19年4月に設立した集落営農組織で,普及センターでは平成21年度からプロジェクト課題に取り上げ,集落営農の発展へ向けた活動を支援しています。
 萱刈営農組合では機械装備が充実している農家が多く,更新する農業機械が少ないことから,直ちに法人化を進めるのは難しい状況にあります。そこで,普及センターでは,数年先を見据えた営農ビジョンを組合員と家族が共有することが大切だと考え,今回家族で参加できるような先進地視察研修会を企画しました。
 平成22年9月4日に夫婦6組を含む15人が参加し,経営規模が近く,女性が活発に活動している農産物直売所「みんな野」を運営するエコファーム蔵王株式会社を視察しました。村上代表取締役他から設立経過と現在の活動内容,さらに組織の課題など1時間半にわたり詳しく説明を受け,規模の大きな農家の集まりでなく,地域の多様な担い手で組織されていることや,直売所「みんな野」で働く生き生きした女性の姿に共感し,自分たちの地域の将来を描く参考になったようです。
 萱刈営農組合は,現況では個別完結志向が強いのに対して,法人化延長計画の目標となる7年後の意向としては,参加者の7割が営農組合の一員として米づくりを行う,あるいはお願いすると答え,営農組合に期待を寄せています。今後,将来ビジョンをみんなで話し合い,具体化できるよう普及センターとしても支援していきます。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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仙南の「安心とおいしさのこだわりを食する」発表会 開催される!

2010年09月22日 16時11分34秒 | その他
平成22年9月21日(火)に角田市「仙南シンケンファクトリー」において,みやぎ仙南農業協同組合の主催で「仙南の安心とおいしさのこだわりを食する発表会(平成22年産新米試食会)」が開催されました。
 この発表会は,仙南地域の農家の方々が丹精込めて生産した新米を多くの方々に味わっていただき,環境保全米生産への理解と販売拡大を目的としたもので,大河原地方振興事務所が後援しました。参加者は,卸業者(パールライス宮城,株式会社東北むらせ),消費者(みやぎ生協,蔵王楽友会),小学生(角田市枝野小学校6年生),生産者,市町等関係者の約70名。
始めに,「安心とおいしさ」にこだわった米づくりや生産者の努力,水稲の生育経過と作柄状況について農協,普及センターから報告後に,試食を行い,光沢,香り,粘り味等を評価してもらいました。試食品種は,ひとめぼれ(角田市産:産直ふるさと米/特別栽培米),ササニシキ(角田市産:産直ふるさと米/特別栽培米),まなむすめ(大河原町産:指定栽培米/JA米),つや姫(丸森町産:こだわり米/特別栽培米)の4品種で,特に注目を集めたのが,昨年,宮城県の奨励品種となり,今年から角田市を中心に約42ha作付けされた「つや姫」でした。評価としては,「今年の過酷な気象条件の中で,おいしいお米が出来るのか心配していたが,どの品種も甲乙付けがたいほどおいしい」等の高い評価をいただきました。
試食後は,交流会として,仙南産の農産加工品(梅干,納豆,漬物等)をおかずに新米をいただきました。参加者のほぼ全員が気に入った品種をおかわりし,最高で5杯おかわりをした小学生もおり,「今日のようにご飯をたくさん食べて欲しい」と米の消費拡大が話題となりました。
今後,みやぎ仙南農業協同組合では,各卸業者にこの発表会の評価を伝え,仙南米の販路拡大につなげるとともに,当振興事務所では,仙南農産物の販路拡大を各種イベント等を通して推進していきたいと考えています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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「南三陸アグリネットワーク21」で経営発展に向けた情報交換会

2010年09月22日 09時00分01秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 9月3日,気仙沼市八瀬で「南三陸アグリネットワーク21」会員による情報交換会が行われました。
今回は会員で,農外から新規参入し唯一果樹栽培を行っている田島憲司さんが運営している観光ブドウ園の状況について,開園からの経緯や経営方針について説明を受けました。ブドウ園は田島さん本人のみで管理・経営をしていますが,これまでの苦労話や経費節減の工夫や今後の目標を熱く語られていました。さらに参加した会員からはサポーターや出資者の募集など農園運営への提言が出されました。昼食には地元のソバを堪能し,改めて気仙沼地域の良さを確認することとなりました。
 普及センターでは今後とも会員の経営能力の向上や地域農業発展への意識高揚を目指した取組を支援していきます。


本吉農業改良普及センター
    先進技術班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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