宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

草地の簡易更新が進んでいます

2010年09月28日 16時29分55秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

草地更新の様子

飼料の価格は高止まりで推移しており,今後も自給飼料の確保が必須となっています。一方で,本県草地の平均収量は約3,140kgと全国平均の3,580kgに比べて低く,老朽化した草地の更新が急がれています。
こうした状況に対応するため,みやぎの酪農農業協同組合は県の助成を受け,昨年度から「草地の簡易更新モデル事業」に取り組んでいます。
簡易更新とは,既存の草地に簡易更新機で土中に溝を切り播種・覆土を行うというもので,全面耕起を行う完全更新と比べ省力・省コストで実施できますが,既存草との競合となるため,定着が難しい面もあります。
8月24日に県内に先駆けて白石市不忘地区の草地で簡易更新が行われ,合わせて現地検討会が開催されました。今回の更新には,作溝型簡易更新機(ハーバマット:エム・エス・ケー農業機械(株))を用い,オーチャードグラスを播種しました。この機械は8㎝という狭い間隔で切り込み・播種・鎮圧の3行程を行い,雑草の侵入を防ぐ効果があります。
 猛暑で心配されましたが,は種後10日程度で無事,条状の発芽が確認されました。
 普及センターでは今回簡易更新した草地の推移が,今後の地域における簡易更新の推進の弾みになることを願い,草地の追跡調査を行っていきます。 
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138



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登米地域で害虫天敵利用者等情報交換会を開催しました

2010年09月28日 09時22分57秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 登米普及センターでは環境に配慮した農作物栽培体系の確立を目指し,9月3日なす,きゅうりの栽培者が集まり,天敵利用を推進するための情報交換会を開催しました。当日は,なす及びきゅうりのハウスでスリップス類・コナジラミ類の天敵であるスワルスキーカブリダニ(以下SW)の利用状況を確認しました。その後,中田町上沼ふれあいセンターに移動し,普及センターから今年度のSW実証ほの成績について報告したあと,普及指導協力員である利府町の引地俊彦さんからナシにおけるミヤコカブリダニ利用について確実にダニ剤の使用が減少しているという事例報告がありました。
天敵を導入する上では「農薬が減らせる」,「ウイルス性の難防除病害回避できる」,「常に害虫密度を観察し農薬を散布するなど気が抜けない状態から解放される」などの利点があります。一方では,殺虫剤はおろか殺菌剤でさえ農薬の影響を受ける場合もあり,天敵と栽培している作物との相性もあるなどの不利な点もあります。
今後も化学農薬の使用を減らし環境に配慮した農作物栽培を推進するためには天敵の導入(放飼方法の検討も含め),防虫ネット,粘着盤の設置などの耕種的防除と合わせて総合的病害虫防除管理を推進する必要があり,普及センターも関係機関と連携を図りながら支援していく予定です。
    宮城県登米農業改良普及センター
    〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
    電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
    mail:tmnokai@pref.miyagi.jp


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