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草地更新の様子
飼料の価格は高止まりで推移しており,今後も自給飼料の確保が必須となっています。一方で,本県草地の平均収量は約3,140kgと全国平均の3,580kgに比べて低く,老朽化した草地の更新が急がれています。
こうした状況に対応するため,みやぎの酪農農業協同組合は県の助成を受け,昨年度から「草地の簡易更新モデル事業」に取り組んでいます。
簡易更新とは,既存の草地に簡易更新機で土中に溝を切り播種・覆土を行うというもので,全面耕起を行う完全更新と比べ省力・省コストで実施できますが,既存草との競合となるため,定着が難しい面もあります。
8月24日に県内に先駆けて白石市不忘地区の草地で簡易更新が行われ,合わせて現地検討会が開催されました。今回の更新には,作溝型簡易更新機(ハーバマット:エム・エス・ケー農業機械(株))を用い,オーチャードグラスを播種しました。この機械は8㎝という狭い間隔で切り込み・播種・鎮圧の3行程を行い,雑草の侵入を防ぐ効果があります。
猛暑で心配されましたが,は種後10日程度で無事,条状の発芽が確認されました。
普及センターでは今回簡易更新した草地の推移が,今後の地域における簡易更新の推進の弾みになることを願い,草地の追跡調査を行っていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138