亘理町で「米粉パン」を製造販売している「工房あえり」の佐藤美津子さんは,奇跡的に津波による浸水は免れましたが,地震により自宅や工房に被害を受けました。停電や断水により一時は生産を断念しかけましたが,お客様にも励まされ,水を仙台から調達してパンの製造を続けてきました。
今回,亘理地域の復興に向けて頑張っている方々を励まし「亘理の底力ここにあり」との心意気を示したいと,6月1日(水)から「むすび丸」をモチーフにした米粉パン「がんばる!亘理 むすび丸」を新発売しました。米粉生地のもっちりした食感を生かし,低温でじっくりと焼き上げた柔らかいパンで,いちごジャム入り(目印はむすび丸の目が赤い)と,きんぴらごぼう入り(目印はむすび丸の目が黒い)の2種類があります。価格は佐藤さんの「亘理をなんとか元気にしたい。被災した皆様にも求めやすい価格にしたい。」との意向で,半ば採算を度外視し,各々2個入りで240円(税込み)で販売しています。売上の一部は町の復興のために亘理町災害義援寄付金に寄付されています。
このパンは,亘理町内の直売所「おおくまふれあいセンター」で毎日販売しています。お買い求めいただいたお客様からの「鮮やかな黄色の前立てとむすび丸の表情がいい」「パン生地が柔らかくて,もちもちしておいしい」「私もがんばろう。勇気をいただいた」との感想に,佐藤さんは復興に向けた気持ちを新たにしていました。
直売所は毎日午前9時30分から午後7時まで営業しております。むすび丸パンは数に限りがありますので,確実に入手したいときは,前日までに予約されるとよいでしょう。
問い合わせ先:亘理農業改良普及センター TEL0223-34-1141