宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

ホールクロップサイレージ用稲現地検討会を開催

2011年08月23日 16時13分21秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 当管内のWCS用稲栽培面積は,年々増加しており,今年度は,当初前年比50%増の約120haの作付が計画されていました。しかし,東日本大震災の影響を受け昨年並みの約80haが予定されています。
 このような中で7月22日にホールクロップサイレージ(以下「WCS」という。)用稲生産者・稲WCS給与畜産農家を対象とした現地検討会を開催しました。
 当日は,管内のWCS稲生産者・畜産農家・関係機関等から約30名が出席し,管内7つのWCS用稲栽培組織のほ場で現地検討会を実施しました。
 各生産組織の耕種概要(利用品種,播種・移植等状況,施肥・病害虫防除概要等)についての検討した他,特に昨年度被害が多発したイネツトムシの対策等について検討しました。イネツトムシ対策については,古川農業試験場から出席していただいた大槻技師から発生サイクル・防除適期等について丁寧な説明をもらい生産者からは,「非常に参考になった。早速適期にあわせた防除を実施する。」との声が聞かれました。
 また,今年度は移植時期が5月中旬~6月中旬と例年より2~3週間程度遅いことや,津波の影響を受け塩害対策を実施後に作付けしたほ場もあり,例年と同様に扱えない点も多く,これらの種々対策等についての説明も行なわれたこともあり「例年にも増し有意義な検討会であった。」との声も寄せられました。
 今後も適期収穫の指導,給与技術指導や耕畜連携の推進を通じ,良質自給飼料の流通体制整備を進めていきます。

石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL 0225-95-7612

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