8月3日,加美郡内のりんご園主らによる現地検討会が開催され,普及センターでは果樹園の土壌改良や放射性物質対策について技術指導を行いました。
今回の検討会では果樹園の下層土を観察するため,土壌調査用の検土杖を使って樹冠下から土を採取しました。巡回したほ場の土壌型はすべて,擾乱を受けていない黒ボク土で,地表から40cm前後より深いところは淡色で粘土質の火山灰土でした。
検討会の参加者らは,普段は見ることができない自園の底深くから出た土を見て,その性状や改良方法等に高い関心を示していました。
また,各ほ場でサーベイメーターによる空間放射線量の測定を行い,それぞれの測定値を見て,特別な対策を必要とする水準ではないことを理解しました。
さらに,普及センターから農産物の放射性物質対策について説明し,参加者らは,今後も定期的にりんご等を測定し,その結果に注意を払って安全・安心の確保に努めていくことを申し合わせました。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726~7 FAX:0229-23-0910