大崎市田尻地区ではブルーベリーを地域水田農業ビジョンの振興品目に位置付け,田尻ブルーベリー生産組合を中心に平成16年から導入を図ってきました。現在では約4haほどの栽培面積となっており,県北部では最大級の産地となっています。
組合では大玉のブルーベリー生産を行っており,市場でも高い評価を得ていますが,所得率向上のため,規格外品の有効利用が課題となっていました。また,ブルーベリーをさらに地域特産品として位置づけられるよう,加工品開発について視察等を重ねてきました。
これまでに組合では,ブルーベリーゼリーの委託加工試作に取り組み,県内の加工業者や関係機関を交えて試作品の検討会を2回行いました。検討会では,数種類の試作ゼリーを出席者で検討し,自分たちの意見を取り入れてもらいながら試作製品の改善を進めています。「どこの地域にもないようなこだわりのブルーベリーゼリーを作りたい!」と,組合員は熱心に,ゼリーの果汁割合や口当たり,風味を改善しながら商品化に向けて準備を行っています。
普及センターでは,今後,販売に向けて,製品のパッケージデザインやコスト計算の支援,実需者とのマッチングも含めてマーケティングの支援を行います。
問い合わせ先:美里農業改良普及センター 先進技術班
電話:0229-32-3115