宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

フェロモントラップでりんごの害虫の発生消長をキャッチ

2013年10月18日 15時26分31秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 普及センターでは,りんごの害虫で被害の拡大が懸念されている「ヒメボクトウ(幼虫が集団で枝や幹に食入),スモモヒメシンクイ(幼虫が果皮下を筋状に食害)」の栗原地域における発生消長を把握するため,平成24年度から管内3か所のりんご園地でフェロモントラップ調査を行っています。
 調査は,ヒメボクトウ:6月11日~10月8日,スモモヒメシンクイ:5月7日~10月15日の期間に,週に一回誘殺数のカウントを行いました。
 ヒメボクトウについては,平成24年度は7月下旬に誘殺数が最も多い結果となりましたが,平成25年度については,8月上旬にピークを迎えました(図1)。このことから年1回の発生であると推察されました。
 スモモヒメシンクイについては,平成24年度は5月中下旬,7月中旬,8月下旬の計3回のピークがありました。一方,平成25年度は非常にピークが掴みにくい発生消長となりましたが,年3回程度の発生であると推察されました(図2)。
 園地によっては,ヒメボクトウの被害が見え始めており,被害の拡大防止が必要となっています。普及センターでは,今回の調査や園地の被害状況等を基に,管内りんご生産者への情報提供及び効果的な防除技術の確立へつなげていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       
FAX:0228-22-6144


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地域の先輩農業者から学ぼう!~「マンツーマンサポーター」による就農定着に向けて

2013年10月18日 15時20分07秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 栗原地域では「マンツーマンサポーター」による新規就農者の着実な営農定着に向けた支援を行っています。この支援は,地域の農業技術・経営管理能力に優れた農業者にサポーターをお願いし,就農して3年以内の認定就農者等に対して実践的な指導を行ってもらうものです。また,サポーターからの指導と併せ地域の農業者との交流機会の拡大が期待されます。今年度は,いちご栽培2年目の新規就農者に対し,管内でいちご栽培がトップレベルにある栗原市築館の三浦孝夫氏をサポーターとしてお願いしました。
 現地指導は主に育苗管理や定植前のほ場管理について行われ,今後は収穫に向けた温度管理や病害虫防除,親株の養成等,生育ステージに応じて進めていく予定です。また,ほかのいちご生産者との交流が図られるよう,JAいちご部会の研修会や現地ほ場視察等への参加誘導も行っています。
 支援を受けている新規就農者からは,「これまでの問題点が明確となり,実践的な栽培技術のポイントを学ぶことができた。今回学んだことを積極的に経営に活かしていきたい。」と,経営発展に向けた取り組み意欲の向上が伺えました。
 普及センターでは,新規就農者の就農定着が図られるよう,今後も支援を続けていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-6144


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