1月13日に仙南農業士会の会員や関係機関の計25名が参加し,今後の活力ある農業士活動の推進に資するため,優れた農業経営を実践し,地域農業の振興及び農業後継者の育成指導に貢献している仙南農業士の3経営体の農業関連施設等の技術及び経営状況について視察・研修を行う研修会が開催されました。
①有限会社 渡辺ファーム(指導農業士 渡辺京子氏&渡辺博代表)
経産牛70頭規模で牛のストレス軽減を図るため,フリーストール牛舎と放牧場を牛が自由に動ける飼養管理している牧場を視察し,地域の仲間と「角田丸森産牛乳」ブランドを確立し生協に供給したりしながら,消費者との交流を大切にしながら活動している話を伺いました。
②株式会社 岸浪園(青年農業士 岸浪裕樹氏)
販売ロスを少なくするように取り組みながら,花苗 年間180万ポット出荷している県内№1規模の花苗生産農家のハウスを視察し,地域の公道の景観美化を図るため花苗提供や花苗の寄せ植え講習会の講師として小学校や町内会を指導など活動の説明がありました。
③合同会社あぐりパートナー(指導農業士 長山けい子氏&長山清市代表)
水稲部門と園芸部門を家族で役割分担しながら活動し,ホウレン草を栽培している水稲育苗後のハウスを視察しました。続けて隣接する水稲の乾燥調整施設を視察し,「水稲部門は現在50ha規模で栽培しているが,地域から依頼されることが増え,将来的には100ha規模に拡大を図っているが,そのためには大型機械の導入や労働力の確保が必要」など経営上の課題も含め説明がありました。
今回の研修会を通し,同じ地域にいながら初めて見聞きする経営内容や取組,課題などについて情報交換しながら,会員相互の交流が図られ,今後の活動の一助になったと思われます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138