大崎管内には水稲種子の生産を行う水稲採種組合が4つあり,県内水稲採種ほ面積の57%を占める採種ほが設置されています。大崎市古川にある東大崎水稲採種組合は,面積85.8ha,「ひとめぼれ」,「ササニシキ」,「東北194号」の3品種の水稲種子の生産を行っています。
本年は,春先からの高温・多照,少雨による水不足,出穂後の長雨,9月11日の「関東・東北豪雨」による一部ほ場の冠水など,水稲種子生産にとっては難しい気象条件となりましたが,生産者の努力により全量が合格種子となりました。
総合検討会では,本年の種子生産を振り返り,反省点や意見が出されました。組合員からは,種子生産現場で問題となっているばか苗病への対応策や,ササニシキの安定生産に向けた栽培法などが検討されました。
普及センターからは,本年度の審査結果をもとに,来年度の種子生産にあたっての注意点・留意事項を説明しました。特に良質な種子生産に向けたほ場の選定方法,異品種混入事故を防止するための工程管理方法について重点的に説明を行いました。
今後も普及センターでは,優良種子生産へ向けた取り組みを支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910