仙台東部地区で震災後に集落営農で100ha(水田85ha、畑15ha)の法人を立ち上げた(農)井土生産組合では,津波被災畑地での土地利用型野菜の主力品目として「ねぎ」を選定し、昨年度から東京ドームの2倍の作付面積の「仙台井土ねぎ」として加工業務用の実需者と契約し出荷してきましたが、今年はさらに販売力強化を目的に東京都大井競馬場を会場に12月26~27日の2日間開催された「全国ねぎサミット2016」に出展参加しました。
このサミットは全国的に有名なねぎの27産地が参加し、それぞれが工夫をして展示販売を行なうもので、組合員は緊張しながらも全国的に有名な「深谷ねぎ、下仁田ねぎ、九条ねぎ」に追いつけ追い越せを合言葉に「仙台井土ねぎ」を必死に説明、販売を行ないました。特に、組合で準備した「焼きねぎ」は2日間で1,000名以上の方に試食してもらい、「子供でも食べられる甘トロねぎ」との高い評価を受け、準備した販売用ねぎ140kgは瞬く間に完売となりました。組合員は東京都会場での集客力の高さと、「仙台井土ねぎの甘さ」に改めて他産地との優位性を感じ取り、さらなる経営戦略を思い巡らしていたようでした。
今回の出展は、他産地の展示工夫、調理方法など多くを学ぶ機会にもなり、他産地との情報交換の場にもなりました。組合では将来には仙台で全国ねぎサミットを誘致したいとの考えもあり、組合の成長に磨きがかかる有意義な出展参加になりました。
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